コンバット入りまくり(エピローグ)
2017年5月6日 TCG全般戦闘に関するショートカットのルールが変わった。結構細かく定められたのだが、ともあれ「コンバット」「戦闘入ります」などの言葉でいきなり攻撃クリーチャー指定ステップまでは行かなくなった。詳しいことを知りたい人は Magic Judge Blog(英語)もしくはすずけん氏のエントリを読まれるとよい。
https://blogs.magicjudges.org/telliott/2017/04/24/policy-changes-for-amonkhet/
https://blogs.magicjudges.org/telliott/2017/04/27/how-to-think-about-the-new-combat-shortcut/
http://37082.diarynote.jp/201704262251226668/
この改定があらゆる問題を解決するわけではないし、かつてよりも多少めんどくさくなる状況も生じるけれど、もしうまくいかないことがあればまた直していけばよい。なんにせよ変わってよかったと思う。
ただ、ひとつ気になったことがあるので書いておく。それは上の一番目のリンク先での Toby Elliott 氏の記述だ。
もちろんおれの側がこの問題を過大に認識してしまっている可能性はある。でも、そうは思えない。なぜならこれだけ議論が積み重ねられてきたからだ。
http://74598.diarynote.jp/200808080948350000/
http://bastermtg.blog.fc2.com/?no=306
http://80478.diarynote.jp/201101202330242133/
http://bastermtg.blog.fc2.com/?no=883
http://d.hatena.ne.jp/natroun/20110128#p1
http://80478.diarynote.jp/201102092339563544/
http://drk2718.diarynote.jp/201409060137426734/
http://drk2718.diarynote.jp/201511172303107519/
もう完全に、見えているものが違う、としか言いようがない。これを has been doing good work と言われたのではたまらないというか、もしかしておれがニュアンス拾えてないだけで皮肉なのだろうか、とまで考えてしまうが多分そういうことでもなかろう。
見えているものが違ってしまう理由はぼんやりと想像もする(それはたぶん 2014 年におれが米村氏に「訳を改めるべきなのでは」という趣旨のメールを出した時に氏からいただいた「その必要はない」という回答に近いところにある)が、ここでは理由は問題ではなく、違っていたということを憶えておきたい。そしてその違いはかなり大きな声で何度も伝えようとしない限り、そう簡単に認識してもらえるものではないのだと思う。おれの前回のエントリとその時出したメールはあまりにも遅すぎた。おそらく今回のルール変更にはなんの影響も及ぼしていないはずだ。あと一ヶ月は早く出していなければいけなかった。
ともあれ、あらためて、変わってよかったと思う。
今度こそ、もうこのタイトルのエントリを書くこともないだろう。
https://blogs.magicjudges.org/telliott/2017/04/24/policy-changes-for-amonkhet/
https://blogs.magicjudges.org/telliott/2017/04/27/how-to-think-about-the-new-combat-shortcut/
http://37082.diarynote.jp/201704262251226668/
この改定があらゆる問題を解決するわけではないし、かつてよりも多少めんどくさくなる状況も生じるけれど、もしうまくいかないことがあればまた直していけばよい。なんにせよ変わってよかったと思う。
ただ、ひとつ気になったことがあるので書いておく。それは上の一番目のリンク先での Toby Elliott 氏の記述だ。
After all, the shortcut has been doing good work for ten years now.これを読んだ時には思わず、まじか、と口に出す程度には驚いたし、一方で腑に落ちるところもあった。2008 年からこれを追ってきて、一向に改まる気配もないのは不思議なことではあったけれど、そもそも問題だと認識されていなかったのであれば改まるはずもない。
もちろんおれの側がこの問題を過大に認識してしまっている可能性はある。でも、そうは思えない。なぜならこれだけ議論が積み重ねられてきたからだ。
http://74598.diarynote.jp/200808080948350000/
http://bastermtg.blog.fc2.com/?no=306
http://80478.diarynote.jp/201101202330242133/
http://bastermtg.blog.fc2.com/?no=883
http://d.hatena.ne.jp/natroun/20110128#p1
http://80478.diarynote.jp/201102092339563544/
http://drk2718.diarynote.jp/201409060137426734/
http://drk2718.diarynote.jp/201511172303107519/
もう完全に、見えているものが違う、としか言いようがない。これを has been doing good work と言われたのではたまらないというか、もしかしておれがニュアンス拾えてないだけで皮肉なのだろうか、とまで考えてしまうが多分そういうことでもなかろう。
見えているものが違ってしまう理由はぼんやりと想像もする(それはたぶん 2014 年におれが米村氏に「訳を改めるべきなのでは」という趣旨のメールを出した時に氏からいただいた「その必要はない」という回答に近いところにある)が、ここでは理由は問題ではなく、違っていたということを憶えておきたい。そしてその違いはかなり大きな声で何度も伝えようとしない限り、そう簡単に認識してもらえるものではないのだと思う。おれの前回のエントリとその時出したメールはあまりにも遅すぎた。おそらく今回のルール変更にはなんの影響も及ぼしていないはずだ。あと一ヶ月は早く出していなければいけなかった。
ともあれ、あらためて、変わってよかったと思う。
今度こそ、もうこのタイトルのエントリを書くこともないだろう。
コンバット入りまくり(pt.3)
2017年4月9日 TCG全般 コメント (9)もうこの件については何もしないって書いたな。あれは嘘だ。もしくは、気が変わった。おれはひとこと言いたいんだ。この記事を読んだからだ。後半の、コンバットのくだりだ。
http://team-cygames.com/2017/03/31/2850/
別に発言者を責めたいわけじゃない。言ってることは正しいし、プロプレイヤーという立場としてはみんなルールをきちんと知ってちゃんとやろうよ、って主張は当たり前のことだ。それはいい。おれが言いたいことはつきつめればひとつだけだ。
このルールはおかしい。
あらためて整理しよう。おれが考えるコンバット問題は以下の通りだ。
(1) 単純に、「コンバット」「戦闘入ります」という言葉は戦闘フェイズに入る(=戦闘開始ステップに入る)ことを想起させる文言であるにもかかわらず、実際にはそうではない、ということ。
【マジック・イベント規定 4.2 「イベントでの手順省略」参照】
(2) そして、そうなっていることによって、戦闘フェイズに入ってから「クリーチャーランドを起動して攻撃」もしくは「機体に搭乗して攻撃」などのプレイが阻まれることがあること。
手順省略も、広義のルールのひとつだ。ルールをより深く知るものは利益を得られることがある、というのはマジックの、トーナメントレベルにおける重要な原則だ。しかしおれが思うに、そのルールというのは
・攻撃クリーチャー指定ステップに入ってしまったら、もうクリーチャーランドを起動したり機体に搭乗したりすることはできない。
というようなものであるべきであって
・「戦闘入ります」と口にするとなぜか戦闘開始ステップではなくて攻撃クリーチャー指定ステップまで進んでしまう。
というようなものであるべきではない。
そしてこれはルールの周知とか啓蒙が不足しているから起きているわけではない。昨日今日始まった話じゃないのだ。おれが覚えてるだけでもこれが話題に上った一番古い回は 2008 年だ。
http://74598.diarynote.jp/?day=20080808
http://bastermtg.blog.fc2.com/?no=306
もう9年前なんだよ。その間に世界中でのべ何人がのべ何回間違えたか。
間違える人が後を絶たないのは、上の (1) が本質的におかしくて、プレイヤーの誤解を誘発し続けるからだ。直感に完全に反した定義になっているからだ。
手順の省略をわざわざ定義するのは、おたがいのコミュニケーションをスムーズにするため、だろう。それがプレイヤーの意図と反するプレイをさせてしまうのであれば、手順省略を定義する意図とは真逆のことが起きているんじゃないか。
少し前、プロツアー『霊気紛争』の8回戦のフィーチャーマッチ、Thien Nguyen 対 Cesar Segovia 戦でもまさにこの事例があった。Segovia はうっかり「combat」って言っちゃってから搭乗しようとして、即ジャッジを呼ばれた。プロツアーに出てる人でもやってしまうミスだということだ。
これについて殿堂プレイヤーのカイ・ブッディ氏がフェイスブックで書いている。
殿堂プレイヤーともなるとイベント規定とかは読まないらしい。それにしても初耳ってこたないでしょとは思うし、これはプレイヤーとして望ましい態度ではない。読めよ、ルール。
だけど、というか、だからこそ、というか。
おれはこの意見に賛成する。beyond insane とまでは言わないけど。
そろそろ終わりにしよう。これが8年も放置されてきたのは、ルールそのものと同じくらいおかしい。大通りに穴が空いてるのに、「道の右側を通れば大丈夫ってアナウンスしてるから平気です」って言い張ってるみたいなもんだ。それで8年間新参のプレイヤーが穴に落ち続けてるんだよ。穴をふさげよ、穴を。
少なくとも、「コンバット」とか「戦闘入ります」を攻撃クリーチャー指定ステップまでのショートカットと見なすのはもうやめよう。戦闘開始ステップまでのショートカットでいいじゃないか。コンバット、変わり谷起動します、アタック。今よりずっと直感的だ。その方がいいゲームだろう。
--
ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社にはメールを出してみた。上に書いたようなことをもう少し整理した内容(を書いたつもり)だ。おれはもう何年も認定トーナメントには出てないし、正直なところこのルールがどうであっても直接受ける影響はまったくない。それでも何も言わずにいるのはもういやになってしまった。
http://team-cygames.com/2017/03/31/2850/
別に発言者を責めたいわけじゃない。言ってることは正しいし、プロプレイヤーという立場としてはみんなルールをきちんと知ってちゃんとやろうよ、って主張は当たり前のことだ。それはいい。おれが言いたいことはつきつめればひとつだけだ。
このルールはおかしい。
あらためて整理しよう。おれが考えるコンバット問題は以下の通りだ。
(1) 単純に、「コンバット」「戦闘入ります」という言葉は戦闘フェイズに入る(=戦闘開始ステップに入る)ことを想起させる文言であるにもかかわらず、実際にはそうではない、ということ。
【マジック・イベント規定 4.2 「イベントでの手順省略」参照】
(2) そして、そうなっていることによって、戦闘フェイズに入ってから「クリーチャーランドを起動して攻撃」もしくは「機体に搭乗して攻撃」などのプレイが阻まれることがあること。
手順省略も、広義のルールのひとつだ。ルールをより深く知るものは利益を得られることがある、というのはマジックの、トーナメントレベルにおける重要な原則だ。しかしおれが思うに、そのルールというのは
・攻撃クリーチャー指定ステップに入ってしまったら、もうクリーチャーランドを起動したり機体に搭乗したりすることはできない。
というようなものであるべきであって
・「戦闘入ります」と口にするとなぜか戦闘開始ステップではなくて攻撃クリーチャー指定ステップまで進んでしまう。
というようなものであるべきではない。
そしてこれはルールの周知とか啓蒙が不足しているから起きているわけではない。昨日今日始まった話じゃないのだ。おれが覚えてるだけでもこれが話題に上った一番古い回は 2008 年だ。
http://74598.diarynote.jp/?day=20080808
http://bastermtg.blog.fc2.com/?no=306
もう9年前なんだよ。その間に世界中でのべ何人がのべ何回間違えたか。
間違える人が後を絶たないのは、上の (1) が本質的におかしくて、プレイヤーの誤解を誘発し続けるからだ。直感に完全に反した定義になっているからだ。
手順の省略をわざわざ定義するのは、おたがいのコミュニケーションをスムーズにするため、だろう。それがプレイヤーの意図と反するプレイをさせてしまうのであれば、手順省略を定義する意図とは真逆のことが起きているんじゃないか。
少し前、プロツアー『霊気紛争』の8回戦のフィーチャーマッチ、Thien Nguyen 対 Cesar Segovia 戦でもまさにこの事例があった。Segovia はうっかり「combat」って言っちゃってから搭乗しようとして、即ジャッジを呼ばれた。プロツアーに出てる人でもやってしまうミスだということだ。
これについて殿堂プレイヤーのカイ・ブッディ氏がフェイスブックで書いている。
someone somewhere decided that saying the word ’combat’ means you’re declaring attackers. That’s the first time I’ve heard this. Both me and my opponents have declared ’combat’ thousands of times to enter the combat step.
https://www.facebook.com/kai.budde.96/posts/1024435894329421
殿堂プレイヤーともなるとイベント規定とかは読まないらしい。それにしても初耳ってこたないでしょとは思うし、これはプレイヤーとして望ましい態度ではない。読めよ、ルール。
だけど、というか、だからこそ、というか。
Ruling that saying ’combat’ means you’re skipping straight from your main phase to declare attackers is beyond insane to me.
おれはこの意見に賛成する。beyond insane とまでは言わないけど。
そろそろ終わりにしよう。これが8年も放置されてきたのは、ルールそのものと同じくらいおかしい。大通りに穴が空いてるのに、「道の右側を通れば大丈夫ってアナウンスしてるから平気です」って言い張ってるみたいなもんだ。それで8年間新参のプレイヤーが穴に落ち続けてるんだよ。穴をふさげよ、穴を。
少なくとも、「コンバット」とか「戦闘入ります」を攻撃クリーチャー指定ステップまでのショートカットと見なすのはもうやめよう。戦闘開始ステップまでのショートカットでいいじゃないか。コンバット、変わり谷起動します、アタック。今よりずっと直感的だ。その方がいいゲームだろう。
--
ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社にはメールを出してみた。上に書いたようなことをもう少し整理した内容(を書いたつもり)だ。おれはもう何年も認定トーナメントには出てないし、正直なところこのルールがどうであっても直接受ける影響はまったくない。それでも何も言わずにいるのはもういやになってしまった。
■デッキリスト公開のこと
http://www.twitlonger.com/show/n_1snu9kh
Yuuki Ichikawa @serra2020 25th Nov 2015 from TwitLonger
↑こちらが本文
https://twitter.com/serra2020/status/669562298134982656
↑補足のツイート
論点が拡散してしまって勿体ない、というのが正直な感想だ。
市川氏が、なにが問題で、どのような方向ならそれが解決されると考えているのかがわかりづらい。「業界の発展に繋がるのではないかと考え発言」するのであれば、その辺りを整理して提示してくれた方が問題提起としてはよかった。
これに対して晴れる屋が出した文章が以下の通り。
http://www.hareruyamtg.com/pdf/20151126.pdf
11月17日掲載「ちょっと珍しいスタンダードのデッキたち」におけるデッキリストの公開について
まあ、ほぼ完璧な火消しと言って差し支えないのではないか。
もともと市川氏の主張も少し勇み足的なところはあって、
それに対してもしかし丁寧に
と返答している。これに再反論するのは難しかろう。
マジックのイベント規定にはイベント情報に関する項目がある。
ただ、この規定のもとで、実際にイベント情報をどのように扱うかは主催者の裁量が働く余地が充分にある。主催者と参加者の間で合意があるのなら、どういうルールでもよいのだとは思う。今回晴れる屋があらためて規定を明文化したのは大きな前進だ。ルールではなくモラルの話、と市川氏は補足のツイートで書いているが、そこをモラルに委ねるときっとまたどこかですり合わせに失敗するだろう。この際他のトーナメント主催者も、少しだけこのことについて考えるきっかけになってくれれば、騒ぎにした甲斐はあるというところではないか。
それはそれとして、
■
前々回のポエム本文で出せなかったこと。
《怒り狂うゴブリン》の初出はポータルで(最初にイラストが同じカードが2枚続くのは注釈文つきと注釈文なしがあるから)、翌年に正エクスパンションであるエクソダスにイラストを変えて再録された。ほぼ同時期にポータル・セカンドエイジにも収録され、そこで Jeff Miracola 氏の描いた巨大な斧を振りかぶるイラストと、上で引用したフレイバーテキストを得た。第6版で基本セットに入ると、以後 M10 まで一度も外れることなく収録され続けている。第7版では全てのカードのイラストが変わったため違うイラストになったが、第8版でまた元のイラストに戻るとあとはずっとそのままだった。途中 Duel Decks シリーズに2回入っているが、そのいずれでも同じイラストが用いられている。
トシミツは「トップダウンデザインのカード」と断言しているが、ポータルには赤の速攻持ちのクリーチャー三体からなるサイクルがあって、その中のもっとも小さいクリーチャーが《怒り狂うゴブリン》であるから、機能的な要請も強かったのではないかと思われる。とはいえ結果的に赤という色の結晶みたいなカードにはなっているので、そもそもがトップダウンだったかどうかはそれほど大きな問題ではない。
■
前回のポエム本文で出せなかったこと。フェイクに関してなのだけど、
http://magiccards.info/ori/en/4.html
これがコレクター番号 004。結構数字が離れてるよね、とは思う。
http://magiccards.info/frf/en/185.html
これは運命再編の 185/185。左より右の方が間隔が若干狭い。この辺りはスキャナの解像度とか画像のドット数とかで結構違って見えちゃうところなんじゃないだろうか。
■
原根氏のアイコンなんなん、みたいな話がツイッターで出てた。確かに気になっていたので調べてみたが、どうも元々2ちゃんねるの AA をイラスト化したものであるらしい。「つまり」というのだそうだ。
http://riceballman.fc2web.com/AA-Illust/Data/Tumari.html
全然知らなかった。画像検索すると検索語候補に「遊戯王 jspeed」と出てくるのですごいと思った。勉強になったでしょ?
http://www.twitlonger.com/show/n_1snu9kh
Yuuki Ichikawa @serra2020 25th Nov 2015 from TwitLonger
↑こちらが本文
https://twitter.com/serra2020/status/669562298134982656
↑補足のツイート
論点が拡散してしまって勿体ない、というのが正直な感想だ。
市川氏が、なにが問題で、どのような方向ならそれが解決されると考えているのかがわかりづらい。「業界の発展に繋がるのではないかと考え発言」するのであれば、その辺りを整理して提示してくれた方が問題提起としてはよかった。
これに対して晴れる屋が出した文章が以下の通り。
http://www.hareruyamtg.com/pdf/20151126.pdf
11月17日掲載「ちょっと珍しいスタンダードのデッキたち」におけるデッキリストの公開について
まあ、ほぼ完璧な火消しと言って差し支えないのではないか。
もともと市川氏の主張も少し勇み足的なところはあって、
これは私がプロプレイヤーである事を加味してかと考えておりますが、グランプリ神戸一週間前、もしこれを使用しているプレイヤーがHareruya Prosのメンバーであった場合はグランプリ本戦での影響を考慮してこのような形での掲載は控えたと思います。この段落に書かれていることなんて憶測と仮定しかない。にもかかわらず、市川氏はここに一番引っかかっているように思えるし、これをもとに相手を非難している。それは筋が悪いとしか言いようがない。
それに対してもしかし丁寧に
その理由は「デッキが斬新かつ興味深かったから」であり、「市川選手のデッキだから」という理由ではないことをお伝えさせていただきます。
今回、担当のライターから「このデッキを該当コンテンツで取り上げたい」という申し出があったとき、使用者である市川様が著名なプレイヤーであるため、メディアチーム内でも掲載の是非について議論がありました。
ですが、「著名なプレイヤーだから掲載前に確認する、掲載を見送る」という判断は、著名なプレイヤーへの優遇になってしまいかねず、何より他に参加されているプレイヤーの方との公平性を期すために、これまでの「ちょっと珍しいスタンダードのデッキたち」と同様に「名前は非公開・デッキリストのみ公開」という形で取り上げさせていただいた次第でございます。市川様を特別扱いせず、あくまで他のプレイヤーの方のデッキリストと同様に取り上げさせていただきました。
と返答している。これに再反論するのは難しかろう。
マジックのイベント規定にはイベント情報に関する項目がある。
1.2 イベント情報の公開この規定は所与の条件としなければならない。
ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社は、DCI認定イベントのイベント情報を(そのイベントの間も含む)いつでも公開する権利を有する。イベント情報の中には、プレイヤーのデッキ内容、戦略の解説、会話の内容、ビデオ撮影などが含まれる。イベント主催者も、イベント情報を公開する権利を持つ。
ただ、この規定のもとで、実際にイベント情報をどのように扱うかは主催者の裁量が働く余地が充分にある。主催者と参加者の間で合意があるのなら、どういうルールでもよいのだとは思う。今回晴れる屋があらためて規定を明文化したのは大きな前進だ。ルールではなくモラルの話、と市川氏は補足のツイートで書いているが、そこをモラルに委ねるときっとまたどこかですり合わせに失敗するだろう。この際他のトーナメント主催者も、少しだけこのことについて考えるきっかけになってくれれば、騒ぎにした甲斐はあるというところではないか。
それはそれとして、
私はこの掲載への抗議の意味を以ってして、モダン神挑戦者決定戦の解説ならびに、神決定戦での試合以外でのメディア露出を全て拒否します。これは個人の自由なのでいいと思う。ただ、こうなるとちょっと大人気ない印象にはなってしまうかな。
■
前々回のポエム本文で出せなかったこと。
《怒り狂うゴブリン》の初出はポータルで(最初にイラストが同じカードが2枚続くのは注釈文つきと注釈文なしがあるから)、翌年に正エクスパンションであるエクソダスにイラストを変えて再録された。ほぼ同時期にポータル・セカンドエイジにも収録され、そこで Jeff Miracola 氏の描いた巨大な斧を振りかぶるイラストと、上で引用したフレイバーテキストを得た。第6版で基本セットに入ると、以後 M10 まで一度も外れることなく収録され続けている。第7版では全てのカードのイラストが変わったため違うイラストになったが、第8版でまた元のイラストに戻るとあとはずっとそのままだった。途中 Duel Decks シリーズに2回入っているが、そのいずれでも同じイラストが用いられている。
トシミツは「トップダウンデザインのカード」と断言しているが、ポータルには赤の速攻持ちのクリーチャー三体からなるサイクルがあって、その中のもっとも小さいクリーチャーが《怒り狂うゴブリン》であるから、機能的な要請も強かったのではないかと思われる。とはいえ結果的に赤という色の結晶みたいなカードにはなっているので、そもそもがトップダウンだったかどうかはそれほど大きな問題ではない。
■
前回のポエム本文で出せなかったこと。フェイクに関してなのだけど、
http://magiccards.info/ori/en/4.html
これがコレクター番号 004。結構数字が離れてるよね、とは思う。
http://magiccards.info/frf/en/185.html
これは運命再編の 185/185。左より右の方が間隔が若干狭い。この辺りはスキャナの解像度とか画像のドット数とかで結構違って見えちゃうところなんじゃないだろうか。
■
原根氏のアイコンなんなん、みたいな話がツイッターで出てた。確かに気になっていたので調べてみたが、どうも元々2ちゃんねるの AA をイラスト化したものであるらしい。「つまり」というのだそうだ。
http://riceballman.fc2web.com/AA-Illust/Data/Tumari.html
全然知らなかった。画像検索すると検索語候補に「遊戯王 jspeed」と出てくるのですごいと思った。勉強になったでしょ?
■
原根健太氏が Hareruya Pros に加入したとの発表があった。
原根氏についてはご多分に漏れず Dig.cards に載っていた GP 京都レポートで初めて知ったのだけど、このレポートは非常に面白く、「D-0 やってた人ならまず知ってる名前」という出自もなんだか興味深くて(他の TCG で鳴らしてた凄腕が参入してくるってシチュエイション自体がフィクションぽくてわくわくする)、この記事一本で名前を憶えた。
かなり理詰めで調整をすること、その過程を言語化できること、その上で試合内容のポイントを押さえて書くことが出来ること、言葉や言い回しの使い方が正確であること、などなど面白いだけでなく文章としての水準も高く、これはすごい人が出てきたなと思った。それでいてなにか、そこからはみ出すような熱があって、それも好ましく感じた。
WMCQ 名古屋のトップ8での「神様お願い」という短いコメントにも、できることはやったんだ、あとは、という思いがにじみ出ているように思えた。残念ながら3本目に土地が一瞬止まるという辛い負け方になってしまったが。
またどこかでレポートを書いてくれないものかなと思っていたので、今回のニュースを嬉しく思う。まだ最初の挨拶しか書かれていないが、Hareruya Pros Blog を賑やかにしてくれるものと期待している。そのためにも、トーナメントにおける今後のますますの活躍を祈りたい。
……とか言いつつ、先週まで DN やってるの知らなかったんですが。しかもだいぶ前に(まだおれが翻訳勢だった頃だろう)リンクまでされていたみたいで、なんだか恐縮というか、ほとんど申し訳ない気持ち。
--
http://www.hareruyamtg.com/article/category/detail/2059
速報!原根 健太、Hareruya Prosに加入!!
http://www.hareruyamtg.com/article/category/detail/2071
ご挨拶
https://dig.cards/columns/special/jspeed-gpkyoto-001
「J-SPEED」原根健太のGP京都レポート:直前準備編
https://dig.cards/columns/special/jspeed-gpkyoto-002
「J-SPEED」原根健太のGP京都レポート:GP本番編
Dig.Cards はなんとかして原根氏と契約できなかったものか、とはちょっとだけ思う。まあプロふたり抱えるほどの体力はないのだろうけど。
■コンバット入りまくり;pt. 3
1年ぶりに盛り上がっているようだ。今回は早かった。
https://twitter.com/search?q=%22%E6%88%A6%E9%97%98%E5%85%A5%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%22&src=typd
だから言ったじゃん、などと言う心算はないけれど(言ってる)、おれはこうなることを予期していたし、今からでもイベント規定の日本語訳の当該部分は直した方がいいと思う。
でもまあ、書くべきことは去年書いた(http://drk2718.diarynote.jp/201409060137426734/)し、おれがやらなくちゃいけないと思ったこともやったので、もうなにもしない。
困ってる人は、ウィザーズ社に直接伝えるといいと思う。
原根健太氏が Hareruya Pros に加入したとの発表があった。
原根氏についてはご多分に漏れず Dig.cards に載っていた GP 京都レポートで初めて知ったのだけど、このレポートは非常に面白く、「D-0 やってた人ならまず知ってる名前」という出自もなんだか興味深くて(他の TCG で鳴らしてた凄腕が参入してくるってシチュエイション自体がフィクションぽくてわくわくする)、この記事一本で名前を憶えた。
かなり理詰めで調整をすること、その過程を言語化できること、その上で試合内容のポイントを押さえて書くことが出来ること、言葉や言い回しの使い方が正確であること、などなど面白いだけでなく文章としての水準も高く、これはすごい人が出てきたなと思った。それでいてなにか、そこからはみ出すような熱があって、それも好ましく感じた。
WMCQ 名古屋のトップ8での「神様お願い」という短いコメントにも、できることはやったんだ、あとは、という思いがにじみ出ているように思えた。残念ながら3本目に土地が一瞬止まるという辛い負け方になってしまったが。
またどこかでレポートを書いてくれないものかなと思っていたので、今回のニュースを嬉しく思う。まだ最初の挨拶しか書かれていないが、Hareruya Pros Blog を賑やかにしてくれるものと期待している。そのためにも、トーナメントにおける今後のますますの活躍を祈りたい。
……とか言いつつ、先週まで DN やってるの知らなかったんですが。しかもだいぶ前に(まだおれが翻訳勢だった頃だろう)リンクまでされていたみたいで、なんだか恐縮というか、ほとんど申し訳ない気持ち。
--
http://www.hareruyamtg.com/article/category/detail/2059
速報!原根 健太、Hareruya Prosに加入!!
http://www.hareruyamtg.com/article/category/detail/2071
ご挨拶
https://dig.cards/columns/special/jspeed-gpkyoto-001
「J-SPEED」原根健太のGP京都レポート:直前準備編
https://dig.cards/columns/special/jspeed-gpkyoto-002
「J-SPEED」原根健太のGP京都レポート:GP本番編
Dig.Cards はなんとかして原根氏と契約できなかったものか、とはちょっとだけ思う。まあプロふたり抱えるほどの体力はないのだろうけど。
■コンバット入りまくり;pt. 3
1年ぶりに盛り上がっているようだ。今回は早かった。
https://twitter.com/search?q=%22%E6%88%A6%E9%97%98%E5%85%A5%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%22&src=typd
だから言ったじゃん、などと言う心算はないけれど(言ってる)、おれはこうなることを予期していたし、今からでもイベント規定の日本語訳の当該部分は直した方がいいと思う。
でもまあ、書くべきことは去年書いた(http://drk2718.diarynote.jp/201409060137426734/)し、おれがやらなくちゃいけないと思ったこともやったので、もうなにもしない。
困ってる人は、ウィザーズ社に直接伝えるといいと思う。
ガリガラク @UnrelentlessGRK
ただマジックイベント規定の英語の原文読むと
日本語訳これでいいのか・・・?って思ってしまう。
原文のニュアンスだと「戦闘の準備できました」というニュアンスの強い戦闘いいですか?とか選んでもいいですか?的なことを言った場合、指定ステップまでパスとみなす、みたいな感じになってる。
https://twitter.com/UnrelentlessGRK/status/666477523593629696
ラスタル(公式) @Rustal19
原文だと
"I’m ready for combat" or "Declare attackers?"
なんだけど
「戦闘」「攻撃」などの単語を使った「戦闘入ります」などの宣言をした場合
って訳すのがおかしいのでは
https://twitter.com/Rustal19/status/666432761901674496
■
ポエムのねたになるかなと思って溜めていたのだけどまあなりそうもないので普通に消化します。
もうひと月以上前になるのだけど、dig.cards に載っていた記事。
https://dig.cards/columns/special/sasaki_watanabe_01
渡辺雄也・佐々木大輔特別対談:メディアとしてのプロプレイヤー(前編)
https://dig.cards/columns/special/sasaki_watanabe_02
渡辺雄也・佐々木大輔特別対談:メディアとしてのプロプレイヤー(後編)
記事自体すごく面白いので、もし読んでない人がいらしたらとりあえず読め、とは言っておきたいのだけど、本題と少しずれるところで印象に残ったくだりがあった。
これは本当にそうだと思って、首がもげるほど肯いた。もう少し正確に言うと、自分はここまで明確に言語化できてなくて、一時期かなり動画偏重になっていたカバレッジに対する違和感を漠然と抱いていたのと、そもそも自分がプレミアイベントのカバレッジとかで動画記事を全然見る気になれないことが引っかかっていたのだけど、つまりこういうことなのだ。もちろん、おれは遠い時代の人間ではない。オンタイムで動画を見るという選択はとり得る。だけど、その選択をしない積極的な理由がおれにはある。身も蓋もなく言えば、そこまで時間をかけてそこまでたくさんの情報を摂りたくはないということだ。テキストレベルにそぎ落とされた情報こそがおれは欲しい。
で、定量的なデータは全然ないのだけど、ウィザーズ社は流石に上で引用した辺りのことはとっくにわかってるっぽいんだよね。だから動画偏重だったのは一時期だけで、このところはせっせとテキストのカバレッジを残すようにしている。それは大いに意味のあることだし、マジックの持つ偉大な資産のひとつだと思う。
■Travis Woo 氏関連
実際の放送聞いてないのでなんとも言えなくはあるが
https://www.facebook.com/channelfireball/posts/1043109189043837
「CFB として Woo の放送した内容を決して支持しない。調査を続ける。それまで無期限のサスペンド。」
https://www.facebook.com/TravisWizard/posts/10153703367154518
「私が間違ってました。ヘイトのつもりはありませんでした。謝罪します。」
普通に全面的に謝ってるのでやらかしたのは間違いないのだろう。
何に対してどう考えるかはその人の自由ではあるのだけど、それを表明することとなると話は違う。そしてこの広い世界でもはっきり sensitive な話題というのはいくつかあって、そこに踏み込んでしまうというのは危険すぎる。というようなことは、今の世の中でインターネットを使って何かをアウトプットするいい大人はわかっているのが当たり前だ。なのにこれをやらかすようであれば、遅かれ早かれなにかやらかしていた可能性は高いようにも思う。CFB もどちらかというとびっくりしたのではないかな。
ChagamoFireBall もどうせ乗っかるなら「全然関係ないけど我々も Woo の放送した内容は決して支持しません」的な方向性の方がよかったような気もするけどこれは多分余計なお世話。ただ、もしほとぼりの冷めないうちに Woo 氏を拾いにいくチームがあったとしたなら、そのチームはどういう色眼鏡で見られるかな、みたいなことは思う。余計なお世話。
あとはこの辺りは見ておくといい、かも。
https://twitter.com/Spruke/status/662007355408797698
■さよなら
http://magic.wizards.com/en/MTGO/articles/archive/magic-online/magic-online-weekly-announcements-november-3-2015
Magic Online Weekly Announcements November 3, 2015
MO でブロック構築が死亡宣告された。(via. http://eiseal.diarynote.jp/201511042325228425/ いつもありがとうございます! おれ MO やったことありませんけど)
最初からこうなる予定の物語((C)ユニコーン)……ではあるし、決定自体は至極妥当としか言いようがないのだが、それでも春に書いた文章をもう一度だけ載せておこう。
■
ところでポエムは一週休みです(でした。リアル予定がきびしめだった)。毎週書くの流石にきついんだけど、逆に決まったタイミングで上げることを目標にしているとそれに向けて書くという面もあって、もうしばらくは週一を目処に頑張ってみようかと思っています。
ポエムのねたになるかなと思って溜めていたのだけどまあなりそうもないので普通に消化します。
もうひと月以上前になるのだけど、dig.cards に載っていた記事。
https://dig.cards/columns/special/sasaki_watanabe_01
渡辺雄也・佐々木大輔特別対談:メディアとしてのプロプレイヤー(前編)
https://dig.cards/columns/special/sasaki_watanabe_02
渡辺雄也・佐々木大輔特別対談:メディアとしてのプロプレイヤー(後編)
記事自体すごく面白いので、もし読んでない人がいらしたらとりあえず読め、とは言っておきたいのだけど、本題と少しずれるところで印象に残ったくだりがあった。
これはマジックに限らないインターネットメディア全体の流行でもあるんですが、映像で記録を残すということが過剰に高く評価される風潮があると思っています
遠い時代のためのものとなると、テキストのほうが向いているわけです。動画は情報が多すぎることが徒になって、未来に残すものとしてはかえって向いていないんですよ。
なので、僕はテキストの記録こそ残すべきだと考えているんです。映像しかなかったら、とてもじゃないですけど過去の大会の記録なんて振り返れないですよ。
これは本当にそうだと思って、首がもげるほど肯いた。もう少し正確に言うと、自分はここまで明確に言語化できてなくて、一時期かなり動画偏重になっていたカバレッジに対する違和感を漠然と抱いていたのと、そもそも自分がプレミアイベントのカバレッジとかで動画記事を全然見る気になれないことが引っかかっていたのだけど、つまりこういうことなのだ。もちろん、おれは遠い時代の人間ではない。オンタイムで動画を見るという選択はとり得る。だけど、その選択をしない積極的な理由がおれにはある。身も蓋もなく言えば、そこまで時間をかけてそこまでたくさんの情報を摂りたくはないということだ。テキストレベルにそぎ落とされた情報こそがおれは欲しい。
で、定量的なデータは全然ないのだけど、ウィザーズ社は流石に上で引用した辺りのことはとっくにわかってるっぽいんだよね。だから動画偏重だったのは一時期だけで、このところはせっせとテキストのカバレッジを残すようにしている。それは大いに意味のあることだし、マジックの持つ偉大な資産のひとつだと思う。
■Travis Woo 氏関連
実際の放送聞いてないのでなんとも言えなくはあるが
https://www.facebook.com/channelfireball/posts/1043109189043837
「CFB として Woo の放送した内容を決して支持しない。調査を続ける。それまで無期限のサスペンド。」
https://www.facebook.com/TravisWizard/posts/10153703367154518
「私が間違ってました。ヘイトのつもりはありませんでした。謝罪します。」
普通に全面的に謝ってるのでやらかしたのは間違いないのだろう。
何に対してどう考えるかはその人の自由ではあるのだけど、それを表明することとなると話は違う。そしてこの広い世界でもはっきり sensitive な話題というのはいくつかあって、そこに踏み込んでしまうというのは危険すぎる。というようなことは、今の世の中でインターネットを使って何かをアウトプットするいい大人はわかっているのが当たり前だ。なのにこれをやらかすようであれば、遅かれ早かれなにかやらかしていた可能性は高いようにも思う。CFB もどちらかというとびっくりしたのではないかな。
ChagamoFireBall もどうせ乗っかるなら「全然関係ないけど我々も Woo の放送した内容は決して支持しません」的な方向性の方がよかったような気もするけどこれは多分余計なお世話。ただ、もしほとぼりの冷めないうちに Woo 氏を拾いにいくチームがあったとしたなら、そのチームはどういう色眼鏡で見られるかな、みたいなことは思う。余計なお世話。
あとはこの辺りは見ておくといい、かも。
https://twitter.com/Spruke/status/662007355408797698
■さよなら
http://magic.wizards.com/en/MTGO/articles/archive/magic-online/magic-online-weekly-announcements-november-3-2015
Magic Online Weekly Announcements November 3, 2015
MO でブロック構築が死亡宣告された。(via. http://eiseal.diarynote.jp/201511042325228425/ いつもありがとうございます! おれ MO やったことありませんけど)
最初からこうなる予定の物語((C)ユニコーン)……ではあるし、決定自体は至極妥当としか言いようがないのだが、それでも春に書いた文章をもう一度だけ載せておこう。
もう二度とブロック構築シーズンが来ないのだとすれば、到底熱心なファンとは言えなかった僕にとっても、やはりいくばくかの寂しさがあるのは否めなかった。まして最後の季節が昨年のうちに終わってしまったのだとすれば、それはいささか不当過ぎる扱いのような気はするのだ。
http://drk2718.diarynote.jp/201505280023458147/
■
ところでポエムは一週休みです(でした。リアル予定がきびしめだった)。毎週書くの流石にきついんだけど、逆に決まったタイミングで上げることを目標にしているとそれに向けて書くという面もあって、もうしばらくは週一を目処に頑張ってみようかと思っています。
雑記(When Cows Come Home)
2015年10月9日 TCG全般 コメント (2)■
http://imatoki.diarynote.jp/201510060954097629/
【翻訳】When Cards Go Bad——『カードが駄目になるとき』
土門丈祐氏のマロー記事翻訳。すごく古い記事なのだけど、カードデザインのもっとも基礎的な部分に触れた良記事で、あらためて日本語で読めてよかったし、広く読まれて欲しい記事だと思う。初期のサイドボードスレッド辺りで訳されてそうな感じなんだけど実際は誰もやってなかった。2年ぐらい前にちらっと「訳そうかな」とか書いたんだけど一文字も手をつけてなかったのでもしアレ見てじゃあ止めとこうと思った人いらしたらほんとごめんなさい。
■
http://stasis.diarynote.jp/201510080043599802/
Women and Magic(再掲)
流酸氏のPVDDR記事翻訳。これは2011年の記事で自分は読んだことがあったけど存在は失念していた。先日からの流れで再掲されたものと思うが、読んだことのない人は一読されるとよいと思う。当の女性プレイヤーたちからほとんど真逆と言っていいような意見が出ているのが、まあそういうものであろうなと思うし、難しいところでもあるなとも思う。それでも考えの手がかりになる材料が詰まっていて、とてもいい記事。PVの企画力と実行力に舌を巻く。英語が読める人は原文にも目を通すといいかも知れない。
■
いまはマジックに関する日本語のサイトも記事もすごく増えて、それこそサイドボードスレッドとかやっていた頃を思うと夢のようなのだけど、それだけに中々記事を追いきれない。和訳をやってくれる人もたくさんいるし、もちろん自身の個人ブログで独自の記事を書いている人もまだまだたくさんいる。だから、今こそニュースサイトあってほしい。昔ながらのリンク集スタイルのやつ。まあ、運営するのがめちゃめちゃ大変なのは一応知ってるので、誰かやってくれないかなとはとても言えないのだが。なんにせよ贅沢な悩みであるのは間違いないし。
■
リクエストがあったので、ポエムの登場人物紹介。
トシミツ 実質的な主人公。男性。文章での一人称は「僕」。マジック暦はマスクス/インベイジョンからで、下のふたりと同時に始めている(第7回参照)。
サキモト 主人公の友人(同い年)。女性。文章での一人称は「わたし」。
カナイ 主人公の幼馴染(同い年)。男性。文章での一人称は「俺」。この人だけ既婚。奥さんも出ている(第4回)。
オオジマ サキモトの会社の後輩。男性。歳は主人公たちより少し下。この人の一人称で語られることはない。マジック暦は一番長くミラージュからだが、マスクス〜タイムスパイラルはやってなかった。
タニカワ サキモトの会社の後輩。女性。「新入り」。歳は主人公たちよりかなり下。この人の一人称で語られることはない(たぶん)。マジック暦はミラディンの傷跡からだがここ2年はまったくやってない。というか第30回が初登場なのでそっち読む方が早い。
トシミツ視点の時は文中ではサキモト→「彼女」、カナイ→「奴」、オオジマ→「後輩」、タニカワ→「新入り」と表記している。
……こんなもんでいいでしょうか。
答え合わせ(プレミアム神話レアの封入率;pt. 2)
2015年10月8日 TCG全般プレミアム神話レアの封入率について、4回ほど前のポエムで妄想した。
http://drk2718.diarynote.jp/201509060133172463/
そこを深い溝が縦横に走り(プレミアム神話レアの封入率)
「神話レアのフォイルよりちょっと出やすいぐらい」という大ヒントがあったにもかかわらず具体的な確率をあんまりみんな書こうとしないので、一石を投じてやると思って書いた回だったのだけど、結果的には書く前も書いた後もみんな予想しようとはしてなかったように思えた。ただ、エントリの表題にまで入れただけあってぐぐるとわりと上位に来るようになっていて、おかげで封入率を知りたい人がトンチキポエムを読まされるという罠が再び現出している。
ポエム中で算出した封入率は「およそ 1/154」だった。長々と書いているが、わりと単純な式で算出している。
A:あるパックにフォイルが入っている確率
B:フォイルが入っていた場合、そのフォイルが神話レア/レアのシートである確率
C:神話レア/レアのシートだった場合、そこから神話レアが選ばれる確率
D:神話レアに対するプレミアム神話レアの出やすさ度合い
そして、A=1/2、B=1/16、C=1/8、D=25/15、として 5/768 ≒ 1/154 を得ている。
ほんとうはサキモトは基本土地のシートに入っているという仮定をしているので、
A:あるパックにフォイルが入っている確率
B2:フォイルが入っていた場合、そのフォイルが基本土地のシートである確率
C2:基本土地のシートだった場合、そこからプレミアム神話レアが選ばれる確率
が正しい導き方で、これだと A=1/2、B2=1/16、C2=25/120 から 5/768 ≒ 1/154 となる。ちゃんとこのような論理で書いた方がたぶん解りやすかっただろう。
しかし、コメント欄で指摘があったように実際は A≒1/4.2 が正しい。
ただそうだとして他の数字を動かさないと、たとえば神話レアのフォイルが出る確率が 1/537.6 とかになってさすがに現実味に乏しい。Aは公開情報で、Cは工程上動かしようがない数字だから、実際には B2 がもう少し高いのだろう。1/8 ぐらいかなとも思うのだが、それでも 1/268.8 とかにしかならないのでカートンに1枚に満たないことになる。1/8 よりもさらに高い、のかも知れない。
また、誰も指摘しなかったがサキモトの仮説は明らかに破綻している。プレミアム神話レアは英語版しか刷られていないからだ。この仮説だと日本語パックにも英語版の基本土地フォイルが封入されてしまうことになる。もちろん実際にはそんなことはない。
結局のところ、英語版しか刷られていないという時点で、「他のカードとは全く別個に刷ったカードを持ってきて任意の割合で混ぜる」という工程しかあり得ないわけで、このような妄想を働かせる余地はそもそも全然ないことになる。
さて、じゃあ、実際の封入率はどのぐらいだったのか。
testing さんがプレリリースの際に #zenexp というハッシュタグを用いて集計したデータがある。
また、アメニティードリーム公式アカウントがみもふたもないツイートをしている。
このふたつの数字に大きな乖離はなく、testing さんのおっしゃる通りトレジャーが出ない場合報告される確率は非常に低いだろうから、実際の封入率は 1/130〜1/150 ぐらいと考えて大きな外れはないのだろう。
これはそれだけと言えばそれだけだが、逆に神話レアのフォイルの封入率を推定する上で重要な数になる。先ほどの変数を用いれば、B=1/5 としたときの神話レアフォイルの封入率が 1/168 となる。B=1/6 なら 1/201.6。だいたいこの間のどこかに正しい確率があるのだろう。
結局のところ、これを知ってもどうにもならないし、役に立つわけでもないのだけど、それでも考えることは面白い。そして、また似たような推測をしようと思ったときにこの計算は必ずよりどころになる。そういう積み重ねというのも、おれは中々楽しいし面白いと思うのだ。
http://drk2718.diarynote.jp/201509060133172463/
そこを深い溝が縦横に走り(プレミアム神話レアの封入率)
「神話レアのフォイルよりちょっと出やすいぐらい」という大ヒントがあったにもかかわらず具体的な確率をあんまりみんな書こうとしないので、一石を投じてやると思って書いた回だったのだけど、結果的には書く前も書いた後もみんな予想しようとはしてなかったように思えた。ただ、エントリの表題にまで入れただけあってぐぐるとわりと上位に来るようになっていて、おかげで封入率を知りたい人がトンチキポエムを読まされるという罠が再び現出している。
ポエム中で算出した封入率は「およそ 1/154」だった。長々と書いているが、わりと単純な式で算出している。
A:あるパックにフォイルが入っている確率
B:フォイルが入っていた場合、そのフォイルが神話レア/レアのシートである確率
C:神話レア/レアのシートだった場合、そこから神話レアが選ばれる確率
D:神話レアに対するプレミアム神話レアの出やすさ度合い
そして、A=1/2、B=1/16、C=1/8、D=25/15、として 5/768 ≒ 1/154 を得ている。
ほんとうはサキモトは基本土地のシートに入っているという仮定をしているので、
A:あるパックにフォイルが入っている確率
B2:フォイルが入っていた場合、そのフォイルが基本土地のシートである確率
C2:基本土地のシートだった場合、そこからプレミアム神話レアが選ばれる確率
が正しい導き方で、これだと A=1/2、B2=1/16、C2=25/120 から 5/768 ≒ 1/154 となる。ちゃんとこのような論理で書いた方がたぶん解りやすかっただろう。
しかし、コメント欄で指摘があったように実際は A≒1/4.2 が正しい。
ただそうだとして他の数字を動かさないと、たとえば神話レアのフォイルが出る確率が 1/537.6 とかになってさすがに現実味に乏しい。Aは公開情報で、Cは工程上動かしようがない数字だから、実際には B2 がもう少し高いのだろう。1/8 ぐらいかなとも思うのだが、それでも 1/268.8 とかにしかならないのでカートンに1枚に満たないことになる。1/8 よりもさらに高い、のかも知れない。
また、誰も指摘しなかったがサキモトの仮説は明らかに破綻している。プレミアム神話レアは英語版しか刷られていないからだ。この仮説だと日本語パックにも英語版の基本土地フォイルが封入されてしまうことになる。もちろん実際にはそんなことはない。
結局のところ、英語版しか刷られていないという時点で、「他のカードとは全く別個に刷ったカードを持ってきて任意の割合で混ぜる」という工程しかあり得ないわけで、このような妄想を働かせる余地はそもそも全然ないことになる。
さて、じゃあ、実際の封入率はどのぐらいだったのか。
testing さんがプレリリースの際に #zenexp というハッシュタグを用いて集計したデータがある。
中村 てすてぃんぐ @testing_urborg 9月28日
いまのとこ、Togatterでまとめ上げた分だけで、 48 枚/ 5504 pack なので、0.87%。 115 packに1枚の確率です。トレジャー無し報告がなされていないということを加味すると、これよりは下でしょうね。 #zenexp
https://twitter.com/testing_urborg/status/648309253212475392
また、アメニティードリーム公式アカウントがみもふたもないツイートをしている。
アメニティードリーム @amenitydream 10月1日
明日はいよいよMTG戦乱のゼンディカー発売日です!アメニティードリーム各店ではシングルをたくさんご用意して皆さんのご来店をお待ちしております!
ご参考までに当社調べではエクスペディションカードは4ボックスに1枚でした!
https://twitter.com/amenitydream/status/649574713375617026
このふたつの数字に大きな乖離はなく、testing さんのおっしゃる通りトレジャーが出ない場合報告される確率は非常に低いだろうから、実際の封入率は 1/130〜1/150 ぐらいと考えて大きな外れはないのだろう。
これはそれだけと言えばそれだけだが、逆に神話レアのフォイルの封入率を推定する上で重要な数になる。先ほどの変数を用いれば、B=1/5 としたときの神話レアフォイルの封入率が 1/168 となる。B=1/6 なら 1/201.6。だいたいこの間のどこかに正しい確率があるのだろう。
結局のところ、これを知ってもどうにもならないし、役に立つわけでもないのだけど、それでも考えることは面白い。そして、また似たような推測をしようと思ったときにこの計算は必ずよりどころになる。そういう積み重ねというのも、おれは中々楽しいし面白いと思うのだ。
■
http://regiant.diarynote.jp/201509240014344584/
【翻訳】 MTGにおける女性の立場と私たちにできること/Women In Magic: the Gathering 【Star City Games】
個人的にはいいタイミングというか、悪いタイミングというか、とにかく絶妙なタイミングで読むことができた記事。今後自分が書くあらゆる文章のために、おれはこの記事を読んだということをここで表明しておく。
それで、re-giant さんが以前訳したマローの声明(http://regiant.diarynote.jp/201506211246058496/)からリンクされている、上の記事に対する Jim Davis 氏のレスポンス(http://archive.is/0XaZO)は、この件についてもう少し考えてみようと思う人には読む価値がある(英語だけどまあ平易)。これはほんとうに陥りがちな罠で、そこに留まっていては事態はよくならない。「こんな地点はとっくに通過した」という方には役に立たないと思うけれど。
WMCQ名古屋のカバレッジは、よかったと思う。
https://dig.cards/columns/wmcq2015_nagoya
■「そこを深い溝が縦横に走り」没科白&シーン
*
おおむね、というのはひとつ疑わしいところがあるからだ。
その疑問を彼女のほうが口にした。
「ただ、基本土地ってこんなに少ないかなーってのはちょっとあるんだよね」
そう、この比率だと少し少なすぎるのだ。レア/神話レアと同じ比率だから、1ボックス当たり1〜2枚ということになってしまう。あまり多くないのはたしかなのだが、それでもさすがに体感的にはそれより多い気がする。
*
「実際にどうなってるかはわからないけど、オリジンがコモンが 101 種類で基本土地が 20 種類だから、アンカットシート的にはぴったりなんだよ。まあ、アンコモンは 80 種類だからどっちみち合わないけど」
*
「基本土地ってそんなに少ないかな」
そうなんだよねー。
彼女は応じながら、一瞬だけなぜかちょっと嬉しそうに笑みを浮かべた。これだとレア/神話レアとおんなじだからボックスあたり1〜2枚ってことになっちゃうんだけど、今後の論旨に影響するのでここは 1/16 ということにしておいてください。
はい。
まあノーマルの基本土地だってボックス内にはレア/神話レアとおんなじ 36 枚しか入ってないわけだし。
お、それは説得力ある。
*
ネットには神話レアだけちょっと確率が高いみたいな噂が見られるんだけど、あれは願望から生まれた根拠もない言説だ。なにしろレアと神話レアのアンカットシートは同じなのだから、神話レアだけ多めに作ることは印刷工程的に不可能だと言っていい。
*
--
他の人がどういう風に書いているか知らないし自分の中でも話によっては書き方が違うんだけど、この「ポエム」に関してだけ言えば、書こうとする内容はだいたい先に決めて、実際の文は書きやすいところから書き始めてしまうようにしている。それを並べ替えながらつなぎ目を書いて、導入と終わりをつけて、最後にもう一度最初からなぞりながら前後がおかしいところとかを直していく。たとえばこの回で言えば三段落目と四段落目を最初に書いて、二段落目と五段落目を書き、次に一段落目、最後に六段落目という順で書いた。このやりかただと、上手く行ったときはいいけど、最初の構成が間違っていたりするとこのように没になる断片が発生する。
一番目と三番目の断片は結果的には両方没になったが推敲の前後だ。会話形式で勢いに任せて書いていると手拍子でどちらの科白かを決めてしまうことはしばしばある。このポエムのひとつの目的は自分の考えや仮説を登場人物に仮託して伝えることで、伝達する情報はふたつの断片で等価と言っていい。しかしふたつの断片を比べればわかるように現れる関係性は明らかに違ってくる。つまりどちらの科白にするかはちゃんと考えなければならない場面もある。めんどくささでもあり、面白さでもある。
ともあれ完成するまでは手戻りする可能性があるので断片も捨てずにとっておくのだが、今回けっこうたくさんできちゃったのでちょっと公開してみた。実はもうひとつでかい断片があったのだが、そちらは今後再利用の見込みがまだあるので公開しないでおく。そんなこと思ってると大抵使わないんだけど。
■
というわけで、八十岡翔太氏が殿堂入りした。得票率 62.50% とのことで、圧倒的とまではいかないが堂々たると言っていい数字だろう。やはり PTDTK で準優勝したのが大きかった。最後まで欠けていたピースをようやく得た、というところだったのではないだろうか。あと1回 PT トップ8があれば、と思っていた人が多かったのに違いない。
公式ではツイッターで一度告知しただけで、そのツイートも先週末の PT での大量のツイートであっという間に流れて行ってしまった。もう少しとりあげてもいいのでは、とも思うが、まあこんなものかという気もする。英語の記事はこれ↓
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/week-was/introducing-2015-class-pro-tour-hall-fame-2015-07-31
流石に公式で訳されると思うので訳してみようとは思わないけど、まあまあ平易な英語なので皆さん一読してみてもよろしいかと。
ともあれ、殿堂入りおめでとうございます。
■
http://mtg-jp.com/reading/translated/0015349/#
2015-2016 のプレミアイヴェントのスケジュールが出た(こっちは速攻訳されてるのね)。予想通り「ブロック構築」の文字はどこにもない。ここまでは既定路線と言ってもいいだろう。
前回のエントリではあんなことを書いたが、個人的には秋になれば DE は少なくとも一旦は復活するのではないかと今は考えている。そのあとどうなるかはそこでどれぐらい人が集まるかによるだろう。
■
先週末は仲間うちでシールド戦をやっていた。白青高名で 2-1。3ターン目までに高名2枚並ぶとだいたい勝ってた感じ。平地 11 枚入れてたのだが、白マナに苦労することが多かった。あと「さすがに 1UU 出ないから《閉所恐怖症》は抜こう」って思ってた筈なのに1回戦の途中で引いてきてぎょっとした。上手い下手以前のレベルだ。
というわけで、八十岡翔太氏が殿堂入りした。得票率 62.50% とのことで、圧倒的とまではいかないが堂々たると言っていい数字だろう。やはり PTDTK で準優勝したのが大きかった。最後まで欠けていたピースをようやく得た、というところだったのではないだろうか。あと1回 PT トップ8があれば、と思っていた人が多かったのに違いない。
公式ではツイッターで一度告知しただけで、そのツイートも先週末の PT での大量のツイートであっという間に流れて行ってしまった。もう少しとりあげてもいいのでは、とも思うが、まあこんなものかという気もする。英語の記事はこれ↓
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/week-was/introducing-2015-class-pro-tour-hall-fame-2015-07-31
流石に公式で訳されると思うので訳してみようとは思わないけど、まあまあ平易な英語なので皆さん一読してみてもよろしいかと。
ともあれ、殿堂入りおめでとうございます。
■
http://mtg-jp.com/reading/translated/0015349/#
2015-2016 のプレミアイヴェントのスケジュールが出た(こっちは速攻訳されてるのね)。予想通り「ブロック構築」の文字はどこにもない。ここまでは既定路線と言ってもいいだろう。
前回のエントリではあんなことを書いたが、個人的には秋になれば DE は少なくとも一旦は復活するのではないかと今は考えている。そのあとどうなるかはそこでどれぐらい人が集まるかによるだろう。
■
先週末は仲間うちでシールド戦をやっていた。白青高名で 2-1。3ターン目までに高名2枚並ぶとだいたい勝ってた感じ。平地 11 枚入れてたのだが、白マナに苦労することが多かった。あと「さすがに 1UU 出ないから《閉所恐怖症》は抜こう」って思ってた筈なのに1回戦の途中で引いてきてぎょっとした。上手い下手以前のレベルだ。
雑記(フェッチランドを切ること)
2015年5月3日 TCG全般■
これも少し古い話になるが、八十岡翔太氏が久しぶりのプロツアートップ8に入っていた。これが3回目というのは信じられないが、なんにせよめでたいことだ。「いつかは入れるだろうと思っていた」というのは確かに本音なのかも知れないが、かといって焦りがなかったということもあるまい。
関連して記事が2本公開されている。こんな辺境のブログを読む人にまさか未読の方も居るまいが、一応貼っておこう。
http://mtg-jp.com/reading/special/0014864/#
八十岡翔太の「青黒ドラゴンコントロール」構築録
https://dig.cards/columns/yasokawa/standard-watching001
八十岡×川崎のスタンダード・ウォッチング RPTQバンクーバー直前編
前者は今はなきたるも.com でやってたような調整記。常人には到底たどり着けない高みからの光景が楽しめる。
後者は気がつくと結構歴史のあるしぶといシリーズで、今回は公式以外のサイトに進出した。スタンダードウォッチングといいつつ PTDTK のメタゲーム分析がかなりの割合を占める。その中で八十岡氏の「《シルムガルの嘲笑》は《対抗呪文》より強い場面がある」というくだりは圧巻で、ここは多くの人に読んで欲しい。カードデザインというものの奥深さに震撼することだろう。
■
http://shimonkinonly.diarynote.jp/201504212326493596/
【雑記】フェッチを切るって何?
少し前に全く同じ疑問を投げかけている人を見た憶えがあって(しかし今探したのだがどうしてもそのエントリを見つけることができない)、気にはなっていたのだが、あらためて考えてみてもやはりどうして「切る」というのかわからない。
「切り札を切る」という表現に関係がある気がする。
慣用的な表現としては、とっておきの手段を使うこと、だ。そして、一度しか使えなくて、かつ切るタイミングが大事であるもの時に使う表現だと思う。実際のトリックテイキングゲームでは単なる切り札ってそこまで強くはないんだけど、でもとにかく表現としてはそうだと思う。
とっておき、かどうかはともかくとして、フェッチランドってそうじゃないですか。一度しか使えなくて、何より切るタイミングが大事。もちろん置いてすぐ切ることも多い。でも置いておいたフェッチを「切る」ことは、なにか切り札を切るのと通じるところもあるような気がするのだ。
……っていうこじつけを考えたので皆さん気に入ったら使ってください。
■
http://meatbouzu.diarynote.jp/201504301059035606/
【DN界のMTGプレイヤー比率はどの程度高いのか?】 “ランダムジャンプで検証してみた” の巻
DN 界の MTG プレイヤー比率といえば忘れられない出来事があって、スタンダードで神ジェイスが禁止された当日のまさに日本時間で 13 時を少し回った頃、何を思ったか DN 全体の新着一覧を見に行ってみたら、もうほんとに文字通り上から下までジェイス禁止で埋め尽くされていて、いや MTG プレイヤーの率高いとは思ってたけどあそこまでとは思ってなかった。だからリンク先の調査結果には特に驚かないし、もっと高くても不思議には思わなかっただろう。あの画面のスクリーンショットをとっておかなかったことは今でも悔やんでいる。
これも少し古い話になるが、八十岡翔太氏が久しぶりのプロツアートップ8に入っていた。これが3回目というのは信じられないが、なんにせよめでたいことだ。「いつかは入れるだろうと思っていた」というのは確かに本音なのかも知れないが、かといって焦りがなかったということもあるまい。
関連して記事が2本公開されている。こんな辺境のブログを読む人にまさか未読の方も居るまいが、一応貼っておこう。
http://mtg-jp.com/reading/special/0014864/#
八十岡翔太の「青黒ドラゴンコントロール」構築録
https://dig.cards/columns/yasokawa/standard-watching001
八十岡×川崎のスタンダード・ウォッチング RPTQバンクーバー直前編
前者は今はなきたるも.com でやってたような調整記。常人には到底たどり着けない高みからの光景が楽しめる。
後者は気がつくと結構歴史のあるしぶといシリーズで、今回は公式以外のサイトに進出した。スタンダードウォッチングといいつつ PTDTK のメタゲーム分析がかなりの割合を占める。その中で八十岡氏の「《シルムガルの嘲笑》は《対抗呪文》より強い場面がある」というくだりは圧巻で、ここは多くの人に読んで欲しい。カードデザインというものの奥深さに震撼することだろう。
■
http://shimonkinonly.diarynote.jp/201504212326493596/
【雑記】フェッチを切るって何?
少し前に全く同じ疑問を投げかけている人を見た憶えがあって(しかし今探したのだがどうしてもそのエントリを見つけることができない)、気にはなっていたのだが、あらためて考えてみてもやはりどうして「切る」というのかわからない。
「切り札を切る」という表現に関係がある気がする。
慣用的な表現としては、とっておきの手段を使うこと、だ。そして、一度しか使えなくて、かつ切るタイミングが大事であるもの時に使う表現だと思う。実際のトリックテイキングゲームでは単なる切り札ってそこまで強くはないんだけど、でもとにかく表現としてはそうだと思う。
とっておき、かどうかはともかくとして、フェッチランドってそうじゃないですか。一度しか使えなくて、何より切るタイミングが大事。もちろん置いてすぐ切ることも多い。でも置いておいたフェッチを「切る」ことは、なにか切り札を切るのと通じるところもあるような気がするのだ。
……っていうこじつけを考えたので皆さん気に入ったら使ってください。
■
http://meatbouzu.diarynote.jp/201504301059035606/
【DN界のMTGプレイヤー比率はどの程度高いのか?】 “ランダムジャンプで検証してみた” の巻
DN 界の MTG プレイヤー比率といえば忘れられない出来事があって、スタンダードで神ジェイスが禁止された当日のまさに日本時間で 13 時を少し回った頃、何を思ったか DN 全体の新着一覧を見に行ってみたら、もうほんとに文字通り上から下までジェイス禁止で埋め尽くされていて、いや MTG プレイヤーの率高いとは思ってたけどあそこまでとは思ってなかった。だからリンク先の調査結果には特に驚かないし、もっと高くても不思議には思わなかっただろう。あの画面のスクリーンショットをとっておかなかったことは今でも悔やんでいる。
トリックスをめぐる第二の(もしかすると最後の)冒険
2015年4月28日 TCG全般おひさしぶりです。繁忙期に異動が重なり、マジックへのモティヴェイションもなんとなく下がっててここも放置してました。DTK*6 のシールドとかもやったんですけどね。純正緑白でドロモカ居たのに 2-1 どまり。腕におぼえなし。
http://www.hareruyamtg.com/article/category/detail/175
グレイトフルデックス Vol. 5 -- 晴れる屋
もうかなり古い話題になるが、平林和哉氏の連載の最終回が公開されていた。お題は満を持してのトリックスで、実に読み応えがあって面白かった。やはり当時を肌で知っている人の語りは面白い。仮に現役プレイヤーにとっての有用度が未知、あるいは限定的であったとしても、こういうのほんとに面白いのでみんなどんどん語って欲しいと思う。このような個人的な体験の物語もマジックの長い歴史が内包する豊かさのひとつの要素だ。
おれが昔書いた記事(http://www5.atpages.jp/rom/?mode=read&key=1281711019&log=0)にもリンクが張られていた。前座に選んでもらえたことを嬉しく思う。逆に言えばあれから結局なにも出てこなかったということなのだが、まあ仕方ない。みんな自分のことで忙しいのだ。
それと、記事の公開よりは少し後だったと思うのだが、川崎大輔さんがツイッターで振った「もうひとつのトリックス」というネタが面白かった。トリックスというシリアルの名は最初は全く別のデッキにつけられていたのだという。
http://togetter.com/li/785353
「Trix」は本来別デッキの名称だった?
この辺り、例の記事を書くために色々調べたときに確かに行き当たった記憶はぼんやりとあるのだが、おそらく現場でよくある類の混乱/混同だろうと考えてあまり深く追求しなかった。「起源と歴史」なんてタイトルをつけた記事を書く者の態度としては甘かったが、まあ中々難しい。
上のまとめの最後の方でも出てくる、プロツアー・シカゴ 1999 に「イリュージョン・ドネイト」コンボを持ち込んだ日本人が誰かについては実は判明していて、東野将幸氏である。フィーチャーマッチにも一度呼ばれている(http://www.wizards.com/sideboard/article.asp?x=PTCHICAGO9900/d1r2feature1)。残念ながら、3-3-1 の 10 ポイントで初日落ちだったそうだ。
トリックス(ここではすなわち「ネクロ・ドネイト」)の発案者は、ゲイリー・ワイズによれば、Your Move Games のミシェル・ブッシュ(Michelle Bush)だったとのこと(http://archive.wizards.com/sideboard/article.asp?x=PTNOR01730illusions)。少なくとも、このシーズンの早い時期にこのデッキに「トリックス」と名付けて GP や PTQ にあちこち出ていたようで(http://www.starcitygames.com/magic/misc/8673_The_Past_as_Prologue_Extended_19992000.html)、トリックスを世に送り出した人とは呼んでもよさそうだ。
個人的には、トリックスについては少し満足した感じがある。満足というと変だが、知りたいことはまあまあ知ったし、書きたいことはまあまあ書いたし、というところだ。MTG Wiki ももう直さなくてもいいやって気になってるし、これ以上できることもするべきこともたとえあるとしても多くはないだろう。
http://www.hareruyamtg.com/article/category/detail/175
グレイトフルデックス Vol. 5 -- 晴れる屋
もうかなり古い話題になるが、平林和哉氏の連載の最終回が公開されていた。お題は満を持してのトリックスで、実に読み応えがあって面白かった。やはり当時を肌で知っている人の語りは面白い。仮に現役プレイヤーにとっての有用度が未知、あるいは限定的であったとしても、こういうのほんとに面白いのでみんなどんどん語って欲しいと思う。このような個人的な体験の物語もマジックの長い歴史が内包する豊かさのひとつの要素だ。
おれが昔書いた記事(http://www5.atpages.jp/rom/?mode=read&key=1281711019&log=0)にもリンクが張られていた。前座に選んでもらえたことを嬉しく思う。逆に言えばあれから結局なにも出てこなかったということなのだが、まあ仕方ない。みんな自分のことで忙しいのだ。
それと、記事の公開よりは少し後だったと思うのだが、川崎大輔さんがツイッターで振った「もうひとつのトリックス」というネタが面白かった。トリックスというシリアルの名は最初は全く別のデッキにつけられていたのだという。
http://togetter.com/li/785353
「Trix」は本来別デッキの名称だった?
この辺り、例の記事を書くために色々調べたときに確かに行き当たった記憶はぼんやりとあるのだが、おそらく現場でよくある類の混乱/混同だろうと考えてあまり深く追求しなかった。「起源と歴史」なんてタイトルをつけた記事を書く者の態度としては甘かったが、まあ中々難しい。
上のまとめの最後の方でも出てくる、プロツアー・シカゴ 1999 に「イリュージョン・ドネイト」コンボを持ち込んだ日本人が誰かについては実は判明していて、東野将幸氏である。フィーチャーマッチにも一度呼ばれている(http://www.wizards.com/sideboard/article.asp?x=PTCHICAGO9900/d1r2feature1)。残念ながら、3-3-1 の 10 ポイントで初日落ちだったそうだ。
トリックス(ここではすなわち「ネクロ・ドネイト」)の発案者は、ゲイリー・ワイズによれば、Your Move Games のミシェル・ブッシュ(Michelle Bush)だったとのこと(http://archive.wizards.com/sideboard/article.asp?x=PTNOR01730illusions)。少なくとも、このシーズンの早い時期にこのデッキに「トリックス」と名付けて GP や PTQ にあちこち出ていたようで(http://www.starcitygames.com/magic/misc/8673_The_Past_as_Prologue_Extended_19992000.html)、トリックスを世に送り出した人とは呼んでもよさそうだ。
個人的には、トリックスについては少し満足した感じがある。満足というと変だが、知りたいことはまあまあ知ったし、書きたいことはまあまあ書いたし、というところだ。MTG Wiki ももう直さなくてもいいやって気になってるし、これ以上できることもするべきこともたとえあるとしても多くはないだろう。
雑記(カウンタが10万超えたけど何日前だかわからない)
2015年2月10日 TCG全般 コメント (4)あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。スーパーボウルも終わりまして(最後のINTとその次のハードカウント素晴らしかったですね)、まあちょっと時間もできたっていうか、もう少しすると今度は本業が忙しくなるんですけど。
マジックまったくやってなかったわけじゃなくて1月にはFRF*6パックでシールドとかやってました。みんな欲張って組んでかなり事故ってた(おれ含む)。相手の事故につけこんで《ゴブリンの踵裂き》が5回ダッシュして勝ったゲームとか完全にクソゲーだったけどちょっと楽しかった。
■
これはかなり古い話なのでほんとにメモ程度に。
https://twitter.com/poker_japan/status/545115059379130368
リンク先(http://theconcourse.deadspin.com/magic-the-gathering-that-old-nerd-favorite-is-the-ne-1666823101)ざっと読んだけど、取って代わられるかもみたいなことは殆ど書いてないように思われる。むしろ下の方にはマジックがテレビ中継に向いてない理由が2つ挙げられていて、それはおれの目からは比較的妥当に思える。
One of the big barriers to entry in terms of watching Magic coverage is that a) the cards are very small, meaning you have to already know what they do to have much sense of what’s going on, and b) you basically only ever see cards and players’ hands on screen. It’s even less kinetic than poker, if you can believe it.
またこれとは別の部分にかつてESPN2で中継されていたことも書かれていて、そこはこの話題振るからには落として欲しくない部分だったのであってよかった。
マジックはかなり初期の一時期明らかにポーカーを意識していたことがあるが、上手く行かなくて今の方向に舵を切った。この辺については前に書いたことがある。→http://drk2718.diarynote.jp/201103230107328442/
にもかかわらずマジックは前人未到の成功を成し遂げ、その成功の一側面はポーカープレイヤーからも時に眩しく見えることがあるらしい。その事実は面白く、喜ばしく思えるが、冒頭のツイートはいささかニュアンスが違うように思う。
■
http://www.sanc.jp/news/0224.html
市川ユウキのこれを1000枚買え!!!「運命再編」編
カードランキング記事は新セット発売時期の華だけど、まあ年中繰り返されていてある意味で安定のマンネリ感があるのもまた事実。その中でこの記事のフォーマットは工夫されていて面白かった。見出しが単なる順位ではなく「1枚買う」「2枚買おう」「4枚揃えよう」という推奨になっていて、そこから一気に桁が変わって「100枚買おう!!」「1000枚買え!!!!!!」と怒涛のテンションでたたみかけてくる。評価自体でコンスタントに差をつけるのはどんなに強いプレイヤーでも中々できることではないから、こういう外連で面白くできるってのは素晴らしいと思う。ていうか、笑った。
ただ、せっかくカード屋さんのサイトなんだから写真があればいいのになー、というのだけは思った。まあ実物100枚は無理でも10枚ぐらいなら撮れるだろうし、あとは雑コラでも単に適当なカード重ねて山にして一番上だけ本物とかでもいいから、そのカードがどっちゃりある感じの写真がついてると面白くなるんじゃないだろうか。(浅原晃氏が《ウギンのきずな》をドカ買いして並べて撮ってツイッターに上げてた写真面白かったのであんな感じで。)
■
http://eastwest.diarynote.jp/201502030849417854/
http://eastwest.diarynote.jp/201502050028091779/
http://eastwest.diarynote.jp/201502082104251307/
晴れる屋のサイトリニューアルについてのやや専門的な長めの妄想。
ゆきあ氏の三部作。晴れる屋愛がひしひしと伝わってくる素晴らしいエントリで、中の人に直接話を聞いたりはせず外に出ている情報だけから妄想をぐいぐい繰り広げて行く芸風はちょっと他人事とは思えない感じがした。以前おれがhappymtg.comについてのエントリを書いた時に確かな知識に基づいたしっかりしたコメントをくださった方なので多分当時からずっと気にされてはいたのだろう。ともあれどうなるのか楽しみではある。
■
オリジン、272種類というのが微妙に半端で落ち着かない数字。神話レアとレアがいつもの「15:53」だとすると残りが204、基本土地が25として残り179。アンコモンが80だとするとコモンが99になってしまう。それでも11の倍数だからひどく半端というわけでもないのかな。
雑記(以前にもまして)
2014年12月5日 TCG全般 コメント (4)■更新してないとアクセスは際限なく減るもので、三週間ほど前についに一桁/日を記録した日があった。ここのカウンタはユニークってなんですか状態っぽいので人間ひとりも来てないんじゃないかと思う状況でもなかなか一桁は行かない。もっと放っておけば恒常的に一桁になったりするのだろうか。
■http://mtg-jp.com/reading/honobono/0011525/ は三原綾氏へのインタビューで普通に面白かった。タイトルだけ見て読まない人が居たら勿体ないと思うので一応メモしておく。
■http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0011526/ 翻訳チームがスポーツに詳しくなくても仕方ないと思うけど知らない固有名詞ならせめてググった方がいいんじゃないだろうか。というか単に「football」という言葉の訳の問題なのでほんとはスポーツ詳しい詳しくない以前の話なのだけど。「サッカーのシカゴ・ベアーズ」って響きはむしろ新鮮だった。サッカーのシカゴ・ベアーズ!
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%9A%E3%83%AA%E3%83%BC_%28%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%95%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%AB%29
■タルキール龍紀伝がどんなセットになるかまだわからずにいる。一応の仮説は「友好三色」。楔の三色は KTK 限りだと明言されているし、運命再編はどちらのセットと組み合わせてもリミテッドで機能するようにできている。《龍爪のヤソヴァ》は KTK と組み合わせた時にはティムールがもっとも嵌まるが、実はスゥルタイでも運用できる。これが友好三色だと BRG, RGW, GWU で運用できることになり受けが広がる。たぶん逆のカードもある。マナベースはコモン二色土地が全部再録されて、友好三色アンコモンが入るか入らないか、友好二色レア土地もおそらくなんかしら入ってくる、みたいになるような気がする。例によって妄想である。
■スゥルタイの「スゥ」部分が気に入らない。だってこれどう発音するんだ。「す」でも「すー」でもないわけだろ。
■ポエムのアイデア思いついたけど大して長くならなさそうだからここに書いてたら結構長くなって通常分ぐらいになった。というわけで次回のエントリに回す。
■http://regiant.diarynote.jp/201411280126473761/ 久しぶりに人の役に立つコメントが書けた。まあ別にブログのコメントなんて役に立つ必要はまったくないのだが、それはそれとして。本文、いい物語なので、おすすめです。
■http://www.happymtg.com/column/minsu/23445/ “単純化は暴力だ。我々は複雑なことを複雑なまま扱う作法を身につけるべきだ。”この文ドラフトとまるで関係ないんだけど、でも金民守氏のこういう語り口最高に好き。
■http://mtg-jp.com/reading/honobono/0011525/ は三原綾氏へのインタビューで普通に面白かった。タイトルだけ見て読まない人が居たら勿体ないと思うので一応メモしておく。
■http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0011526/ 翻訳チームがスポーツに詳しくなくても仕方ないと思うけど知らない固有名詞ならせめてググった方がいいんじゃないだろうか。というか単に「football」という言葉の訳の問題なのでほんとはスポーツ詳しい詳しくない以前の話なのだけど。「サッカーのシカゴ・ベアーズ」って響きはむしろ新鮮だった。サッカーのシカゴ・ベアーズ!
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%9A%E3%83%AA%E3%83%BC_%28%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%95%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%AB%29
■タルキール龍紀伝がどんなセットになるかまだわからずにいる。一応の仮説は「友好三色」。楔の三色は KTK 限りだと明言されているし、運命再編はどちらのセットと組み合わせてもリミテッドで機能するようにできている。《龍爪のヤソヴァ》は KTK と組み合わせた時にはティムールがもっとも嵌まるが、実はスゥルタイでも運用できる。これが友好三色だと BRG, RGW, GWU で運用できることになり受けが広がる。たぶん逆のカードもある。マナベースはコモン二色土地が全部再録されて、友好三色アンコモンが入るか入らないか、友好二色レア土地もおそらくなんかしら入ってくる、みたいになるような気がする。例によって妄想である。
■スゥルタイの「スゥ」部分が気に入らない。だってこれどう発音するんだ。「す」でも「すー」でもないわけだろ。
■ポエムのアイデア思いついたけど大して長くならなさそうだからここに書いてたら結構長くなって通常分ぐらいになった。というわけで次回のエントリに回す。
■http://regiant.diarynote.jp/201411280126473761/ 久しぶりに人の役に立つコメントが書けた。まあ別にブログのコメントなんて役に立つ必要はまったくないのだが、それはそれとして。本文、いい物語なので、おすすめです。
■http://www.happymtg.com/column/minsu/23445/ “単純化は暴力だ。我々は複雑なことを複雑なまま扱う作法を身につけるべきだ。”この文ドラフトとまるで関係ないんだけど、でも金民守氏のこういう語り口最高に好き。
雑記(前も書いたけど)
2014年10月11日 TCG全般 コメント (2)公式のマローの記事(http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0011241/)読んでたら
というくだりが出てきて「あれ?」となった。そのリンク先にあるであろう記事を日本語で読んだ憶えがあったからだ。ここでの「主軸的」は原文では linear で、かつて読んだ日本語訳では「直線的」と訳されていた筈だ。で、まあ、ここまでお読みになればだいたい想像がつくだろうが、調べてみたら案の定ホビージャパンが日本での代理店をやっていた頃の記事だった。
BluE 氏が素晴らしいまとめを作ってくれている
【マローコラム翻訳まとめ】④2003年7月〜12月分 -- ハイイロマジック
http://bluemen.diarynote.jp/201408211025071774/
ので、日本語訳はすぐに見つかった。
かつても同じことを2回書いているのだが(http://drk2718.diarynote.jp/201302280001129016/)、このような過去の記事と言うのもマジックの持つ貴重な資産なのだ。それは 20 年を越えてサヴァイヴしている地上唯一のカードゲームにしか持ちえない物量に達している。その日本語訳が折角存在しているのに、参照できない状態にされてしまっているのは本当に勿体ないことだと思う。「リンク先は英語」と書かれているリンクを踏む人が何人いるだろうか? おれは多分、平均的なマジックプレイヤーよりは英語が読める方だと思うけど、でも「リンク先は英語」ってなっていたら、よほどのことがない限り読まない。未訳ならそれも仕方がない。だけど例えば今回のは訳があるのだ。それも、デザインの大きな枠組みにわかりやすく言及している記事で、書かれたのこそ 10 年以上前だけど、今読んでも全然面白いし学ぶところがある。この記事を読んでいる人で未読の方がいらしたら、こんな辺境のブログの記事なんてどうでもいいから上のリンク先を是非読んで欲しい!
このような事態を改善するためにも、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社にはホビージャパン社とタカラトミー社から過去の記事をまとめて買い取って、最低限のコストでできるやり方で構わないので公開して欲しいと思う。(つまりただ並べておくだけとかでいい。)ホビージャパン社とタカラトミー社にも、それぞれ思うところはあるだろうが、協力してもらえないものだろうか。
----
NFL も始まっちゃったので、しばらく更新頻度落ちると思います。ていうか今年そもそもろくに更新してないので、なんかもう年末までにあと何回更新するかとかそういうレベル。
このコラムの熱心な読者諸君は、私がこれを主軸的、部品的という呼び名で呼んでいるということを知っているだろう(判らない諸君はこちらを読んでくれたまえ(リンク先は英語))。
というくだりが出てきて「あれ?」となった。そのリンク先にあるであろう記事を日本語で読んだ憶えがあったからだ。ここでの「主軸的」は原文では linear で、かつて読んだ日本語訳では「直線的」と訳されていた筈だ。で、まあ、ここまでお読みになればだいたい想像がつくだろうが、調べてみたら案の定ホビージャパンが日本での代理店をやっていた頃の記事だった。
BluE 氏が素晴らしいまとめを作ってくれている
【マローコラム翻訳まとめ】④2003年7月〜12月分 -- ハイイロマジック
http://bluemen.diarynote.jp/201408211025071774/
ので、日本語訳はすぐに見つかった。
→翻訳:「みんないっしょに」
ホビージャパン旧公式ページ
http://web.archive.org/web/20040412192435/http://www.hobbyjapan.co.jp/magic/articles/files/20031015_01.html
かつても同じことを2回書いているのだが(http://drk2718.diarynote.jp/201302280001129016/)、このような過去の記事と言うのもマジックの持つ貴重な資産なのだ。それは 20 年を越えてサヴァイヴしている地上唯一のカードゲームにしか持ちえない物量に達している。その日本語訳が折角存在しているのに、参照できない状態にされてしまっているのは本当に勿体ないことだと思う。「リンク先は英語」と書かれているリンクを踏む人が何人いるだろうか? おれは多分、平均的なマジックプレイヤーよりは英語が読める方だと思うけど、でも「リンク先は英語」ってなっていたら、よほどのことがない限り読まない。未訳ならそれも仕方がない。だけど例えば今回のは訳があるのだ。それも、デザインの大きな枠組みにわかりやすく言及している記事で、書かれたのこそ 10 年以上前だけど、今読んでも全然面白いし学ぶところがある。この記事を読んでいる人で未読の方がいらしたら、こんな辺境のブログの記事なんてどうでもいいから上のリンク先を是非読んで欲しい!
このような事態を改善するためにも、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社にはホビージャパン社とタカラトミー社から過去の記事をまとめて買い取って、最低限のコストでできるやり方で構わないので公開して欲しいと思う。(つまりただ並べておくだけとかでいい。)ホビージャパン社とタカラトミー社にも、それぞれ思うところはあるだろうが、協力してもらえないものだろうか。
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NFL も始まっちゃったので、しばらく更新頻度落ちると思います。ていうか今年そもそもろくに更新してないので、なんかもう年末までにあと何回更新するかとかそういうレベル。
コンバット入りまくり (part 2; 追記あり)
2014年9月6日 TCG全般■
おなじみコンバットの話。この話は3年おきに浮上することになっているのでそろそろ出番ではあった(前回は2011年)。
http://right7.diarynote.jp/201408252234336818/
GP神戸 -- らいとの予定調和
この話はコメント欄を読む限りでは対戦相手がそれまでのターンと違う意味で「コンバット」という言葉を使ってきたという話らしいので、そうだとすればおたがいの意志疎通のミスというレイヤーになるのだけど、
これはまさにおなじみコンバット問題であって、これこそがミスコミュニケイションの起点になってしまっていると毎度ながら感じる。そして、この件に関して現在飛ぶ鳥を落とす勢いのプロプレイヤーが
http://serraavatar2020.diarynote.jp/201409050150527700/
【MTG】「コンバット!!」【雑記】 -- 助けて!!テンマ!!俺のセラのアバターがどんどんおっきくなるよ!!
と日記に書くのは、ああ……、という感は否めない。
一応書いておくと書かれていること自体は現在の日本語版イベント規定に書かれている通りなので、その意味では正しい。
前回も感じたのだが、やはり「マジック・イベント規定」の日本語訳(http://mjmj.info/data/JPN_MTR_20140718.html)に問題の一端があると思える。
ちなみに原文はこう。http://wpn.wizards.com/sites/wpn/files/attachements/mtg_mtr_en.pdf
訳が問題であることは 2008 年に arthfing 氏によって指摘されている(http://bastermtg.blog.fc2.com/?no=306)。
これに同意する。I’m ready for combat に比すると「戦闘入ります」「コンバット入ります」は大いに曖昧で、ミスコミュニケイションを招く言い回しだ。この例示の訳を改めることはできないだろうか。
あと一応書いておくと、原文と他言語版に齟齬が生じている場合には原文に従うこと、というのがマジック違反処置指針に書かれていて、明記はされていないけどイベント規定でも同じように運用されるべきではあると思う。
……このあたりのことも、arthfing 氏が 2011 年に書いている。(http://bastermtg.blog.fc2.com/?no=883)
かくのごとく、6年前と3年前に通った道をまた通っているわけだけど、古い道というのは忘れられがちなものだし、常に新しい人は流入し続けているのだから、道はその都度確かめていくしかない。縮小再生産みたいなエントリを書いているのはそのためで、他意は無い。
この話が出ると、毎度「コミュニケイションしっかりとろうね」という結論で終わってしまって、その結論は完全に正しいし大事なことなんだけど、どうしてこの道に何度も踏み込んでしまうのか、そこを意識する人が少ないように思えるのがもどかしい。
とか書いていても仕方ないので、今回は米村氏にメールを出してみることにする。
あとは3年前にあおば氏が書いたこの記事が過不足なく問題点を伝えてくれていると思うので、リンクを張って終わりにする。
http://80478.diarynote.jp/201102092339563544/
本職のジャッジって裁定の理由についてはあまり喋らないらしいね。似たような状況で利用されるから。 -- プレイミス廃絶宣言 縮小版
追記(2014-09-07):
米村氏に早速丁寧な返信を頂いた。内容は書かないが、日本語訳の変更の必要を認めないということを理由と共に説明してくださった。このような事例があった上でそうおっしゃるのであれば必要はないのだろう。自分はこれ以上は何もしない。
追記(2015-11-18):
「pt. 2」とあるように、この記事には 2011 年に書かれた前編がある。内容はこの記事とかなりかぶるが、興味がある方は読まれたし。
http://d.hatena.ne.jp/natroun/20110128#p1
コンバット入りまくり
あと、この記事もご覧になるとよい。
http://74598.diarynote.jp/201009012200433381/
A foul move. -- closet belief 2
おなじみコンバットの話。この話は3年おきに浮上することになっているのでそろそろ出番ではあった(前回は2011年)。
http://right7.diarynote.jp/201408252234336818/
GP神戸 -- らいとの予定調和
この話はコメント欄を読む限りでは対戦相手がそれまでのターンと違う意味で「コンバット」という言葉を使ってきたという話らしいので、そうだとすればおたがいの意志疎通のミスというレイヤーになるのだけど、
「"コンバット"や"戦闘"など簡略化した発言で優先権を渡して相手も優先権を放棄した場合には、攻撃クリーチャー指定ステップに入らなければならない、と自分は認識してるのですが。」
これはまさにおなじみコンバット問題であって、これこそがミスコミュニケイションの起点になってしまっていると毎度ながら感じる。そして、この件に関して現在飛ぶ鳥を落とす勢いのプロプレイヤーが
http://serraavatar2020.diarynote.jp/201409050150527700/
【MTG】「コンバット!!」【雑記】 -- 助けて!!テンマ!!俺のセラのアバターがどんどんおっきくなるよ!!
これはマジック・イベント規定に記されているようなのでつまり
・「コンバット!!」という宣言は、メイン1に優先権を放棄する≒ビギンコンバットフェイズに移行したい
というニュアンスでは伝わらないと言うことです。勉強になったね!
と日記に書くのは、ああ……、という感は否めない。
一応書いておくと書かれていること自体は現在の日本語版イベント規定に書かれている通りなので、その意味では正しい。
前回も感じたのだが、やはり「マジック・イベント規定」の日本語訳(http://mjmj.info/data/JPN_MTR_20140718.html)に問題の一端があると思える。
自分のターンの戦闘前に、「戦闘」「攻撃」などの単語を使った「戦闘入ります」などの宣言をした場合、非アクティブ・プレイヤーが止めない限り、戦闘開始ステップにアクティブ・プレイヤーがパスした、ということを意味する。非アクティブ・プレイヤーは望むならその時点までの任意の時点でパスを中断し、何か行動することができる。
ちなみに原文はこう。http://wpn.wizards.com/sites/wpn/files/attachements/mtg_mtr_en.pdf
A statement such as "I’m ready for combat" or "Declare attackers?" offers to keep passing priority until an opponent has priority in the beginning of combat step. Opponents are assumed to be acting then unless they specify otherwise.
訳が問題であることは 2008 年に arthfing 氏によって指摘されている(http://bastermtg.blog.fc2.com/?no=306)。
「I’m ready for combat」→「戦闘入ります」
「Declare attackers?」→「攻撃クリーチャー選んでいい?」
とあった。
問題の「戦闘入ります」の原文を直訳すれば、「私はもう戦闘する準備ができてるよ」となり、戦闘までにやる事はもうないという、まさにクリーチャー指定まで手順を省略する意味合いを持つ。
ここに「戦闘」か「戦闘フェイズ」か、用語の齟齬が生じる余地はない。
これに同意する。I’m ready for combat に比すると「戦闘入ります」「コンバット入ります」は大いに曖昧で、ミスコミュニケイションを招く言い回しだ。この例示の訳を改めることはできないだろうか。
あと一応書いておくと、原文と他言語版に齟齬が生じている場合には原文に従うこと、というのがマジック違反処置指針に書かれていて、明記はされていないけどイベント規定でも同じように運用されるべきではあると思う。
……このあたりのことも、arthfing 氏が 2011 年に書いている。(http://bastermtg.blog.fc2.com/?no=883)
かくのごとく、6年前と3年前に通った道をまた通っているわけだけど、古い道というのは忘れられがちなものだし、常に新しい人は流入し続けているのだから、道はその都度確かめていくしかない。縮小再生産みたいなエントリを書いているのはそのためで、他意は無い。
この話が出ると、毎度「コミュニケイションしっかりとろうね」という結論で終わってしまって、その結論は完全に正しいし大事なことなんだけど、どうしてこの道に何度も踏み込んでしまうのか、そこを意識する人が少ないように思えるのがもどかしい。
とか書いていても仕方ないので、今回は米村氏にメールを出してみることにする。
あとは3年前にあおば氏が書いたこの記事が過不足なく問題点を伝えてくれていると思うので、リンクを張って終わりにする。
http://80478.diarynote.jp/201102092339563544/
本職のジャッジって裁定の理由についてはあまり喋らないらしいね。似たような状況で利用されるから。 -- プレイミス廃絶宣言 縮小版
追記(2014-09-07):
米村氏に早速丁寧な返信を頂いた。内容は書かないが、日本語訳の変更の必要を認めないということを理由と共に説明してくださった。このような事例があった上でそうおっしゃるのであれば必要はないのだろう。自分はこれ以上は何もしない。
追記(2015-11-18):
「pt. 2」とあるように、この記事には 2011 年に書かれた前編がある。内容はこの記事とかなりかぶるが、興味がある方は読まれたし。
http://d.hatena.ne.jp/natroun/20110128#p1
コンバット入りまくり
あと、この記事もご覧になるとよい。
http://74598.diarynote.jp/201009012200433381/
A foul move. -- closet belief 2
雑記(フェッチランドの期待値)
2014年9月1日 TCG全般 コメント (2)■フェッチランドの期待値
まあもう既に書いているのだけど(http://drk2718.diarynote.jp/201405252339143599/)、通常レア1種類の1箱あたりの期待値は 72/121 枚。これが5種類あるから 360/121 枚で、おおむね1箱あたり3枚弱という計算になる。詳しい計算は以前書いた「ショックランドの期待値」(http://drk2718.diarynote.jp/201209040130305818/)を参照すること。封入率は同じなので計算は全く同じだ。
そして、一箱はだいたい 10500 円ぐらいで買える。それに3枚入っているとすると、他のカードに全く価値がないとしても1枚あたり 3500 円となる。これが市場価格の上限だ。実際には他のカードにも価値はあるのでこれよりは下がる。3000 円は切るだろう。2500 円前後が現実的な相場ではないだろうか。ただ、友好色フェッチは色による需要の差がかなり大きいので、特に青絡みの2枚は高くなるだろうし、それ以外の3枚は少し安くなるだろう。
ブースターの箱は一時的に品薄に陥るかも知れないが、必ずそう遠からぬうちに追加で充分な量が供給されるので、よほど急いでいない限りは値上がりしているものを買うべきではない。少し待てば絶対に適正価格で買える。……というのはまあ、ずっとやってるプレイヤーにとっては常識だけど、最近始めた人は慌ててしまうかも知れないから一応書いておく。とはいえこのブログずっとやってるプレイヤー以外誰が読むんだ?
ともあれ、通常セットへの再録というのはかくも影響が大きい。僕も長いことやってるくせに ONS フェッチで揃ってるの2種類だけだったりするので正直この再録は有難い。今回は箱で買おうかと考えている。
■スタンダードの変更
スタンダードが変わる。詳しくはもう色々な人が書いているのであらためては書かない。気になるのは2点。ブロック構築のことと、再録のこと。
ブロック構築はウィザーズ社が持つ最良の新環境実験場で、だから無くなることは考えにくい。しかしこれまでとは少し位置づけが変わってきそうだ。なにしろ3ブロックでスタンダードが構成されるようになるから、あるブロックがスタンダードに与える影響が相対的に小さくなる。これまでは新ブロックの第1セット直後のスタンダードは基本セットを入れても半分以上のカードが前環境のブロックだったわけだけど、新しいローテーション下では4割ぐらいになる。しかもひとつ前のブロックもまだまるまる残ることになる。果たしてそのシステムでもブロック構築が新しいスタンダードを占えるものか。また、ひとつのブロック構築は半年しか続かない。昨今は MO があるから環境が煮詰まり切らないことは考え難いが、半年ごとにブロック構築のプロツアーやるわけにもいかんだろうし、実験場を活かしきれない状況は生じるかも知れない。しかしまあ実際ブロック構築が現状でどれぐらい役に立ってるかってのは本当は知りようがない。ただ、誰もやってないフォーマットとまで言われても生き残っているのにはそれなりの理由はもちろんあるのだろう。
再録については、固有名詞を含んでいるカードは基本セット以外には再録しにくい、という話があって、それは確かにそうだろうと思うのだけど、もうひとつ、環境を規定してしまうようなカードだとなかなかエキスパンションに入れづらいみたいなのはあるかも知れないと思う。例えば《稲妻》の入っているブロックではタフネス3と4の差がかなり大きくなる。基本セットには、「ブロック構築をやらなくていいセット」という存在意義があったのだと思うのだ。プレイヤーが心配することではないのだろうが、少しやりづらくなったりするのではないかなと考えたりする。とはいえ多分ここ数年の(たとえば「コンスピラシー」のような)特殊セットが軌道に乗ったことで、上述の固有名詞カード共々エキスパンションに入れづらいカードはそういうセットに再録していこうという方針になっているのだろうし、それで上手くいくのだろう。
まあもう既に書いているのだけど(http://drk2718.diarynote.jp/201405252339143599/)、通常レア1種類の1箱あたりの期待値は 72/121 枚。これが5種類あるから 360/121 枚で、おおむね1箱あたり3枚弱という計算になる。詳しい計算は以前書いた「ショックランドの期待値」(http://drk2718.diarynote.jp/201209040130305818/)を参照すること。封入率は同じなので計算は全く同じだ。
そして、一箱はだいたい 10500 円ぐらいで買える。それに3枚入っているとすると、他のカードに全く価値がないとしても1枚あたり 3500 円となる。これが市場価格の上限だ。実際には他のカードにも価値はあるのでこれよりは下がる。3000 円は切るだろう。2500 円前後が現実的な相場ではないだろうか。ただ、友好色フェッチは色による需要の差がかなり大きいので、特に青絡みの2枚は高くなるだろうし、それ以外の3枚は少し安くなるだろう。
ブースターの箱は一時的に品薄に陥るかも知れないが、必ずそう遠からぬうちに追加で充分な量が供給されるので、よほど急いでいない限りは値上がりしているものを買うべきではない。少し待てば絶対に適正価格で買える。……というのはまあ、ずっとやってるプレイヤーにとっては常識だけど、最近始めた人は慌ててしまうかも知れないから一応書いておく。とはいえこのブログずっとやってるプレイヤー以外誰が読むんだ?
ともあれ、通常セットへの再録というのはかくも影響が大きい。僕も長いことやってるくせに ONS フェッチで揃ってるの2種類だけだったりするので正直この再録は有難い。今回は箱で買おうかと考えている。
■スタンダードの変更
スタンダードが変わる。詳しくはもう色々な人が書いているのであらためては書かない。気になるのは2点。ブロック構築のことと、再録のこと。
ブロック構築はウィザーズ社が持つ最良の新環境実験場で、だから無くなることは考えにくい。しかしこれまでとは少し位置づけが変わってきそうだ。なにしろ3ブロックでスタンダードが構成されるようになるから、あるブロックがスタンダードに与える影響が相対的に小さくなる。これまでは新ブロックの第1セット直後のスタンダードは基本セットを入れても半分以上のカードが前環境のブロックだったわけだけど、新しいローテーション下では4割ぐらいになる。しかもひとつ前のブロックもまだまるまる残ることになる。果たしてそのシステムでもブロック構築が新しいスタンダードを占えるものか。また、ひとつのブロック構築は半年しか続かない。昨今は MO があるから環境が煮詰まり切らないことは考え難いが、半年ごとにブロック構築のプロツアーやるわけにもいかんだろうし、実験場を活かしきれない状況は生じるかも知れない。しかしまあ実際ブロック構築が現状でどれぐらい役に立ってるかってのは本当は知りようがない。ただ、誰もやってないフォーマットとまで言われても生き残っているのにはそれなりの理由はもちろんあるのだろう。
再録については、固有名詞を含んでいるカードは基本セット以外には再録しにくい、という話があって、それは確かにそうだろうと思うのだけど、もうひとつ、環境を規定してしまうようなカードだとなかなかエキスパンションに入れづらいみたいなのはあるかも知れないと思う。例えば《稲妻》の入っているブロックではタフネス3と4の差がかなり大きくなる。基本セットには、「ブロック構築をやらなくていいセット」という存在意義があったのだと思うのだ。プレイヤーが心配することではないのだろうが、少しやりづらくなったりするのではないかなと考えたりする。とはいえ多分ここ数年の(たとえば「コンスピラシー」のような)特殊セットが軌道に乗ったことで、上述の固有名詞カード共々エキスパンションに入れづらいカードはそういうセットに再録していこうという方針になっているのだろうし、それで上手くいくのだろう。
■
タルキール覇王譚についていろいろ発表された。くさびの三色がテーマだった。予想的中である。とはいえまあ予告されていたことだし、自分以外にも DN 内ですらくさび三色を予想している人は複数居た(たしか)のでさほど威張れるものでもない。威張れるものでもないが、やはり当たると嬉しいものだ。素直に喜んでおきたい。
「望まれていたものが戻ってくる」のはなんと変異らしい。その発想はなかった。そもそもアイデアもあんまりなかったが変異は欠片も脳裡をよぎらなかった。これを当てた人が居たら本当にすごいと思う。個人的にはひとりもまだ見ていない。だいたい変異が望まれていたって認識あった人ほとんど居ないんじゃないか。まあウィザーズ的にはマーケットリサーチとかでそんなデータあったのかもしれないけどなんにしても期待外れには違いない。コミコンでの発表の瞬間の会場のリアクションとかはちょっと見てみたかった気がする。
とはいうものの、変異自体はまだデザイン空間が結構残っているメカニズムだとは思う。おれを含むがっかりしたとか言っている連中を黙らせるような面白いカードを作って欲しい。リミテッドでの先手ゲー感とか運ゲー感とかを払拭するのは難しいようにも思うけれど。
ブロック構成は大小大で、「くさび三色はブロックを通してのテーマではない」と明言されていることからイニストラード/アヴァシンブロックのような構成になりそうだ。ただ今回小の第2セットを両方のリミテッドで使うらしく、そこは新しい試みだ。たとえば第2セットは友好二色で組むように、そして第3セットは友好三色で組むように作られていると、タルキールと組む場合は小セットがくさびの短辺部分になり、第3セットと組む場合には友好三色のうちの二色となる、みたいなことができるかも知れない。同じ1パック目として剥くのに2パック目以降の見通しが全く違う、というのは面白い、のかも知れない。
ドラゴンが居ない世界、タイムトラベル、ということらしいのでもうこれは3セット目でドラゴンがばかすか出てくるとしか考えられない。タイムトラベルで連れてくるか過去を改変するかという辺りだろう。でなければ《火のるつぼ》なんてあほみたいなカード再録するわけがない……といいたいところだけどアラーラってドラゴンそんなに入ってたんだっけ。まあいいや。
どうでもいいけどヒューイ、デューイ、ルーイってドナルドダックの甥っ子どもがそもそもの元ねたなのな。『サイレント・ランニング』が元ねたなのかと思ってた(観たことないけど)。甥っ子どもの方は初出が 1937 年とからしいので(※ウィキペディアで調べたのであてにしないように)全然古かった。
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これ7月末に書いてほったらかしてたので情報が古いけど、前回書いた
てのも当たってた。冴えてるなおれ。まあこれも、所与の情報をもとに考えればすぐ辿り着く地点だとは思うけど。
タルキール覇王譚についていろいろ発表された。くさびの三色がテーマだった。予想的中である。とはいえまあ予告されていたことだし、自分以外にも DN 内ですらくさび三色を予想している人は複数居た(たしか)のでさほど威張れるものでもない。威張れるものでもないが、やはり当たると嬉しいものだ。素直に喜んでおきたい。
「望まれていたものが戻ってくる」のはなんと変異らしい。その発想はなかった。そもそもアイデアもあんまりなかったが変異は欠片も脳裡をよぎらなかった。これを当てた人が居たら本当にすごいと思う。個人的にはひとりもまだ見ていない。だいたい変異が望まれていたって認識あった人ほとんど居ないんじゃないか。まあウィザーズ的にはマーケットリサーチとかでそんなデータあったのかもしれないけどなんにしても期待外れには違いない。コミコンでの発表の瞬間の会場のリアクションとかはちょっと見てみたかった気がする。
とはいうものの、変異自体はまだデザイン空間が結構残っているメカニズムだとは思う。おれを含むがっかりしたとか言っている連中を黙らせるような面白いカードを作って欲しい。リミテッドでの先手ゲー感とか運ゲー感とかを払拭するのは難しいようにも思うけれど。
ブロック構成は大小大で、「くさび三色はブロックを通してのテーマではない」と明言されていることからイニストラード/アヴァシンブロックのような構成になりそうだ。ただ今回小の第2セットを両方のリミテッドで使うらしく、そこは新しい試みだ。たとえば第2セットは友好二色で組むように、そして第3セットは友好三色で組むように作られていると、タルキールと組む場合は小セットがくさびの短辺部分になり、第3セットと組む場合には友好三色のうちの二色となる、みたいなことができるかも知れない。同じ1パック目として剥くのに2パック目以降の見通しが全く違う、というのは面白い、のかも知れない。
ドラゴンが居ない世界、タイムトラベル、ということらしいのでもうこれは3セット目でドラゴンがばかすか出てくるとしか考えられない。タイムトラベルで連れてくるか過去を改変するかという辺りだろう。でなければ《火のるつぼ》なんてあほみたいなカード再録するわけがない……といいたいところだけどアラーラってドラゴンそんなに入ってたんだっけ。まあいいや。
どうでもいいけどヒューイ、デューイ、ルーイってドナルドダックの甥っ子どもがそもそもの元ねたなのな。『サイレント・ランニング』が元ねたなのかと思ってた(観たことないけど)。甥っ子どもの方は初出が 1937 年とからしいので(※ウィキペディアで調べたのであてにしないように)全然古かった。
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これ7月末に書いてほったらかしてたので情報が古いけど、前回書いた
ブロック構築を考えると、アンコモンにタップインのくさび3色土地が入るのは必須に近いのではないか。
てのも当たってた。冴えてるなおれ。まあこれも、所与の情報をもとに考えればすぐ辿り着く地点だとは思うけど。
■フェッチランドは入るか?
タルキール覇王譚にショックランドフェッチランド(2015-05-03 今更ながら間違えていたことに気付いたので修正)が入るかどうかについて、前回はかなり悲観的な見通しを書いたが、少し状況が変わった。もうひと月近く前になるが、M15 の2色土地に関するサム・スタッダードの記事にヒントになりそうなことがいくつか書かれていた。こういうレギュラーの記事の枠で大事なことが語られていたりするから油断ならない。
http://mtg-jp.com/reading/translated/ld/0010803/
マナを作るということ|マジック:ザ・ギャザリング
それによると、
くさびの3色がテーマだとすると(※この文章この最大の仮定がおれの妄想であることに注意→2014-07-30追記:結果的には妄想じゃなかった)、くさびを形作る三辺のうち二辺は対抗色で一辺だけが友好色になる。デュアルランドやショックランドと組み合わせない場合、フェッチランドはやや融通の利かない2色土地になる。ブロック構築を考えると、アンコモンにタップインのくさび3色土地が入るのは必須に近いのではないか。
もうひとつ、くさび3色がテーマだと、もちろんその3色のカードは入るが、それ以外に3色揃って運用すべきカードはおそらくアポカリプスのボルバーや信奉者のサイクルのようなデザインになると思う。
つまりくさびの頂点の色がマナ・コストになり、起動型能力や追加のコストなどを対抗2色でまかなう形だ。これだと対抗2色側はフェッチランドとタップインランドでまあいけるかなという感じがする。
話がずれてきたけど、ともあれタルキール覇王譚にフェッチランドが収録される可能性は少しだけ増したとは言えると思う。収録されるとしたらプレヴューの早い時期にリリースされるだろう。あと2ヶ月弱、せっかくだからいろいろ邪推しながら楽しみに待ちたい。
■「当時の有志」
http://regiant.diarynote.jp/201407131248093944/
おれと re-giant さんはスレッドでの活動時期が重なっていた期間が短い(入れ替わりに近い)ので「当時」に若干ずれがあると思うけれど、知る限りでは矜侍さんは普通に DiaryNote にもアカウントがあるしツイッターでもかなり活発につぶやいてる。
タイ屋さんは実はブログを持っていて、なんでかよくわからないけど年に1回2ヶ月ぐらいだけ更新する期間がある、みたいな使い方をしている。砂漠の雨期か。まあブログ以外の活動のほうがよっぽど活発で目立ってもいるのだけど。
自分が知っているのはそのふたりぐらい。あと最初期に結構かっちりした訳を作ってた「三四郎」さんは ...So What? のはりのたくいちさんなのだけど、今どうしているかは知らない(*1)。「獅子面のネタ師」さんがカバ雄さんと同一人物という説も見たことがあってそれはなかなか説得力があると思ったんだけど、今どうしているかはやっぱり知らない。
niraくんとか、いまどうしているんだろうな。考えてみると、とっくに成人はしている筈だよな。
----
(*1) 今どうしているかは知らない
とか書いてたらツイッターでフォローされて面白かった。ご健在みたいです。
----
■
アメニティドリーム秋葉原店で「M12イベントデッキから出てきた謎のカード」というのがショーケースに飾られていた。表は黒一色で真中にでかでかと白い字で「DISCARD」と書かれていて、裏面はマジックのカードの裏面と同じ。もしかするとアンカットシートの隅っこの1枚なのかも。捨てるべき部分に「捨てろ」って書いてあるわけで、まあ親切というかわかりやすいというか、かくあるべきだとは思う。
タルキール覇王譚に
http://mtg-jp.com/reading/translated/ld/0010803/
マナを作るということ|マジック:ザ・ギャザリング
それによると、
我々が構築とブロック構築のために10種の2色の組み合わせ全ての土地をブロック内で印刷するよう方向に進んでいると書きました。それは今も変わっていません。
『タルキール覇王譚』で2色土地サイクルを見つけたとしても多分あなたにとって驚くべきではないでしょう——秋の大型セットでは、『ミラディン』以降は全て2色土地のサイクルが入っているのです。
まだ『タルキール覇王譚』の2色土地についてお話しすることはできませんが、それらがスタンダードに影響を与えるだろうということはお話しできます。というわけで、タルキール覇王譚には友好色の2色土地が入ることはほとんど確定したと言っていいように思う。なにが入るのかについては何の言及もないが、占術土地との相互作用を考えるとタップインの土地である可能性はやや低い。
くさびの3色がテーマだとすると(※この文章この最大の仮定がおれの妄想であることに注意→2014-07-30追記:結果的には妄想じゃなかった)、くさびを形作る三辺のうち二辺は対抗色で一辺だけが友好色になる。デュアルランドやショックランドと組み合わせない場合、フェッチランドはやや融通の利かない2色土地になる。ブロック構築を考えると、アンコモンにタップインのくさび3色土地が入るのは必須に近いのではないか。
もうひとつ、くさび3色がテーマだと、もちろんその3色のカードは入るが、それ以外に3色揃って運用すべきカードはおそらくアポカリプスのボルバーや信奉者のサイクルのようなデザインになると思う。
デイガの信奉者/Dega Disciple (でいがのしんぽうしゃ)
(白)
クリーチャー - 人間(Human)・ウィザード(Wizard)
1/1
(黒),(T):クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで-2/-0の修整を受ける。
(赤),(T):クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで+2/+0の修整を受ける。
つまりくさびの頂点の色がマナ・コストになり、起動型能力や追加のコストなどを対抗2色でまかなう形だ。これだと対抗2色側はフェッチランドとタップインランドでまあいけるかなという感じがする。
話がずれてきたけど、ともあれタルキール覇王譚にフェッチランドが収録される可能性は少しだけ増したとは言えると思う。収録されるとしたらプレヴューの早い時期にリリースされるだろう。あと2ヶ月弱、せっかくだからいろいろ邪推しながら楽しみに待ちたい。
■「当時の有志」
http://regiant.diarynote.jp/201407131248093944/
おれと re-giant さんはスレッドでの活動時期が重なっていた期間が短い(入れ替わりに近い)ので「当時」に若干ずれがあると思うけれど、知る限りでは矜侍さんは普通に DiaryNote にもアカウントがあるしツイッターでもかなり活発につぶやいてる。
タイ屋さんは実はブログを持っていて、なんでかよくわからないけど年に1回2ヶ月ぐらいだけ更新する期間がある、みたいな使い方をしている。砂漠の雨期か。まあブログ以外の活動のほうがよっぽど活発で目立ってもいるのだけど。
自分が知っているのはそのふたりぐらい。あと最初期に結構かっちりした訳を作ってた「三四郎」さんは ...So What? のはりのたくいちさんなのだけど、今どうしているかは知らない(*1)。「獅子面のネタ師」さんがカバ雄さんと同一人物という説も見たことがあってそれはなかなか説得力があると思ったんだけど、今どうしているかはやっぱり知らない。
niraくんとか、いまどうしているんだろうな。考えてみると、とっくに成人はしている筈だよな。
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(*1) 今どうしているかは知らない
とか書いてたらツイッターでフォローされて面白かった。ご健在みたいです。
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アメニティドリーム秋葉原店で「M12イベントデッキから出てきた謎のカード」というのがショーケースに飾られていた。表は黒一色で真中にでかでかと白い字で「DISCARD」と書かれていて、裏面はマジックのカードの裏面と同じ。もしかするとアンカットシートの隅っこの1枚なのかも。捨てるべき部分に「捨てろ」って書いてあるわけで、まあ親切というかわかりやすいというか、かくあるべきだとは思う。
新セットについて発表があった.ということで遅ればせながら推測とか雑感を垂れ流しておこうと思う.本来こういうのこそポエムに仕立てるべきなのだがそうすると書くのに3倍ぐらい時間がかかってアレなので地の文で書いてしまう.
タイトルの語感とかキーアートとか見てると中央アジアっぽい感じがする.と思ったら原題はまんま「Khans of Tarkir」だった.マジック市場の多くを占める人たちから等しく異国感があって目の付けどころとしてはいいとおもう.とはいえ人気が出るかはよくわからない.あと最近再訪と現実世界ベースのところばっかりな気がする.まあいいんだけど,そろそろ世界まるまる作るのも見てみたい気はする.大変なんだろうね.
「くさびの三色」がテーマになると思う.赤黒白とか,緑赤青とか,友好色2色+共通の対抗色1色の組み合わせのこと.カラーホイールでその三色を結ぶと楔っぽい形になるからくさびって呼び名になってる.確か統率者の最初のセットが発売された時にマローがこれについて言及してた.なにしろこの三色のカードって殆どないし,統率者にできるレジェンドに至ってはほぼ皆無だ,とかなんとか.それで統率者にはくさびの三色のレジェンドが入ってた.でそん時にくさびの三色については近いうちにまたとりあげる,みたいなことも書いてたと思う.おれは去年の今頃もくさびの三色来るかなとか思ってた憶えがある.マローが嘘ついてなければ毎年こう書いておけばそのうち当たる.マジックかんたん.
くさびの三色は近代マジックだとアポカリプスで一瞬だけ触れたテーマになる.5種類それぞれにレアが1枚ずつだけ入っている.《稲妻の天使》《草茂る屋敷》(*1)はそこそこ使われて,《誘導路》もマニアが居るっぽいカードだけど,あとの2枚がひたすら影が薄い.当時からマジックやってる人は思い出せるかどうか試してみるのも一興だと思う.ほれほれ.あと「ボルバー」のサイクルが自身の対抗色2色それぞれのキッカーを持っていたのでくさび三色テーマのカードと言えないこともない.というかそれ言ったら信奉者のサイクルとかもそうか.
---
(*1)《草茂る屋敷》
最近始めた人は耳慣れないカードかも知れないが、当時はブロック構築の「ドメイン」と、エクステンディッドの「カウンターオース」で使われていた。前者では《世界の荒廃》に対応してダブってる土地を全部サクるのが気持ちいい。後者についてはボブ・メイヤー・Jr. が「このデッキのためのカードだ」とまで言っていたお墨付き。
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望まれていて戻ってくるもの,と望まれていたけど実現していなかったもの,については正直さっぱりわからない.くさびの三色はどちらにもあてはまらない.実現していなかったとは少なくとも言えないし望まれてたものが戻ってきたとも言えないだろう.
「望まれてたものが戻ってくる」について,希望的観測を含めて友好色フェッチランドじゃないの,という声は結構見る.個人的にはまだちょっと早いかも(対抗色フェッチランドからの間隔のこと.初版からは充分時間が経っている.)という気はするのと,くさびの三色とは別に相性よくないので,今回はないんじゃないかと思う.
なにかしらの土地は必ず入る筈で,くさびの三色なんだからくさびの三色土地が入ると思う.これまでに刷られた唯一のくさびの三色土地は《つぶやき林》……なのだが,実はちょっと変なデザインで,持っている基本土地タイプがくさびの頂点になっていない.あと今見るとちょっと弱い.この際作り直して,こういう感じでどうだろうか.
カードの種類は 269 種類らしい.最近の大型セットはだいたいこの辺りだ.直近ではテーロスが 249 種類だった.内訳がコモン 101,アンコモン 60,レア 53,神話レア 15,基本地形 20.後の3つは多分変わらないだろうから,特別なレアリティとかがない限り,コモンが 121 になるかアンコモンが 80 になるかという程度の違いであって,つまり大勢に影響はない.アンカットシートの呪縛というのは思いのほか大きいし,神話レアとレアの比率やパック数に対する神話レアの封入率というのもそうそう変えられないから,53:15 というのはある種固定に近い数字と言えるのかも知れない.ともあれ通常レアであれば1箱あたり 72/121 枚入っている計算になるのはいつもの大型セットと同じ.なにかの皮算用をする人は参考にするといい.
タイトルの語感とかキーアートとか見てると中央アジアっぽい感じがする.と思ったら原題はまんま「Khans of Tarkir」だった.マジック市場の多くを占める人たちから等しく異国感があって目の付けどころとしてはいいとおもう.とはいえ人気が出るかはよくわからない.あと最近再訪と現実世界ベースのところばっかりな気がする.まあいいんだけど,そろそろ世界まるまる作るのも見てみたい気はする.大変なんだろうね.
「くさびの三色」がテーマになると思う.赤黒白とか,緑赤青とか,友好色2色+共通の対抗色1色の組み合わせのこと.カラーホイールでその三色を結ぶと楔っぽい形になるからくさびって呼び名になってる.確か統率者の最初のセットが発売された時にマローがこれについて言及してた.なにしろこの三色のカードって殆どないし,統率者にできるレジェンドに至ってはほぼ皆無だ,とかなんとか.それで統率者にはくさびの三色のレジェンドが入ってた.でそん時にくさびの三色については近いうちにまたとりあげる,みたいなことも書いてたと思う.おれは去年の今頃もくさびの三色来るかなとか思ってた憶えがある.マローが嘘ついてなければ毎年こう書いておけばそのうち当たる.マジックかんたん.
くさびの三色は近代マジックだとアポカリプスで一瞬だけ触れたテーマになる.5種類それぞれにレアが1枚ずつだけ入っている.《稲妻の天使》《草茂る屋敷》(*1)はそこそこ使われて,《誘導路》もマニアが居るっぽいカードだけど,あとの2枚がひたすら影が薄い.当時からマジックやってる人は思い出せるかどうか試してみるのも一興だと思う.ほれほれ.あと「ボルバー」のサイクルが自身の対抗色2色それぞれのキッカーを持っていたのでくさび三色テーマのカードと言えないこともない.というかそれ言ったら信奉者のサイクルとかもそうか.
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(*1)《草茂る屋敷》
最近始めた人は耳慣れないカードかも知れないが、当時はブロック構築の「ドメイン」と、エクステンディッドの「カウンターオース」で使われていた。前者では《世界の荒廃》に対応してダブってる土地を全部サクるのが気持ちいい。後者についてはボブ・メイヤー・Jr. が「このデッキのためのカードだ」とまで言っていたお墨付き。
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望まれていて戻ってくるもの,と望まれていたけど実現していなかったもの,については正直さっぱりわからない.くさびの三色はどちらにもあてはまらない.実現していなかったとは少なくとも言えないし望まれてたものが戻ってきたとも言えないだろう.
「望まれてたものが戻ってくる」について,希望的観測を含めて友好色フェッチランドじゃないの,という声は結構見る.個人的にはまだちょっと早いかも(対抗色フェッチランドからの間隔のこと.初版からは充分時間が経っている.)という気はするのと,くさびの三色とは別に相性よくないので,今回はないんじゃないかと思う.
なにかしらの土地は必ず入る筈で,くさびの三色なんだからくさびの三色土地が入ると思う.これまでに刷られた唯一のくさびの三色土地は《つぶやき林》……なのだが,実はちょっと変なデザインで,持っている基本土地タイプがくさびの頂点になっていない.あと今見るとちょっと弱い.この際作り直して,こういう感じでどうだろうか.
《くさび平地》強いんだか弱いんだかわからないデザインになった.ということは悪くないんだと思う.けど基本土地タイプが必要かどうかはむずかしいところだ.
土地 - 平地(Plains)
((T):あなたのマナ・プールに(W)を加える。)
(T):あなたのマナ・プールに(B)か(R)を加える。くさび平地は、あなたに1点のダメージを与える。
カードの種類は 269 種類らしい.最近の大型セットはだいたいこの辺りだ.直近ではテーロスが 249 種類だった.内訳がコモン 101,アンコモン 60,レア 53,神話レア 15,基本地形 20.後の3つは多分変わらないだろうから,特別なレアリティとかがない限り,コモンが 121 になるかアンコモンが 80 になるかという程度の違いであって,つまり大勢に影響はない.アンカットシートの呪縛というのは思いのほか大きいし,神話レアとレアの比率やパック数に対する神話レアの封入率というのもそうそう変えられないから,53:15 というのはある種固定に近い数字と言えるのかも知れない.ともあれ通常レアであれば1箱あたり 72/121 枚入っている計算になるのはいつもの大型セットと同じ.なにかの皮算用をする人は参考にするといい.
狩り達でも買うか(言ってみてるだけ)
2014年4月21日 TCG全般生存報告。忙しい時期ではあったのだが、本家の方はすげー更新してることからも知れるように例年ほどは忙しくない。ただマジックに対するモティヴェイションがひどく低い。
下の記事はちょこちょこ書いてアップしていなかったもの。ネタからするにたぶん2月頃書いている。捨てるのも惜しいので上げておくが、時期は完全に逸している。
■
Mt.Gox が事実上破綻して、屋号の由来が「Magic the Gathering Online eXchange」であることがバズってるけど、実態としてマジックのカードを扱っていたことがあるのだろうか。少し調べた感じだとどうもなさそうではある。業態からして MO の bot をやっててもおかしくないと思うのだけど、もし当時から MO をやっててご存知の方がいらしたらコメント欄ででもご教示ください。とはいえ「そーゆー bot が居た」って情報ならともかく「そんな bot 居なかった」って情報は難しいですよな。「自分は MO かなりやりこんでてカードの売買も頻繁にするんで自分が知らない bot ってのは考えにくいです」レベルの人なら居るのかしら。
Internet Archive で mtgox.com/ を調べると 2007 年頃に「まだベータっす。MtG は WtoC の商標です」ってだけ書かれてるトップページがあって、その後数年空白、2011 年にはビットコイン取引所のサイトになってる。まあドメインと法人は直接結びつくものではないのであまり参考にはならないかも知れないが、マジック方面で活動してたとしたらこの辺りの時期になるのかな。
■
運命の気まぐれをゼロ、ゼロ、全部に分けられたらどうするよ
http://blog.livedoor.jp/gobasan/archives/7526524.html
こういう記事好き。多分実際役に立つことは殆どないんだけど、考えること自体が面白い。面白いとは思うんだけど考察自体は苦手で、考察とか戦略記事とかの和訳いつも自信がない。(というかよく間違えている)
■
津村健志インタビュー 〜マジックに助けられ、マジックに悩み、マジックに恩返しを志す
http://www.happymtg.com/column/tsumura_interview/19482/
長文インタビュー。真正直な感想を申し上げると「え、晴れる屋なんだ?!」というのを真っ先に思ったのだが、とにかくも本人の選択であるわけだし外野が口を出すべきことでもない。ただ驚いたということだけを書いておく。インタビュー自体は分量もたっぷりでとても面白かった。本人のコラムの印象通り率直で、どこかで「盤外戦に弱い」というようなことを書かれていたけど確かにそういう感じはする。そしてそれは津村氏の魅力であるのだろう。
■
だらだらクソデッキ vol.1
http://www.happymtg.com/column/ito_baddeck/19287/
見逃がすところだった。2月のコラムまとめで存在に気付いた。ありがとうコラムまとめ。しかし、FNM で3回戦しかできないのであればやはりメインに入れるべきではないだろうか。
まつがん氏のアバターが 1/1 バニラなのには初めて気がついた。これはいいな。
下の記事はちょこちょこ書いてアップしていなかったもの。ネタからするにたぶん2月頃書いている。捨てるのも惜しいので上げておくが、時期は完全に逸している。
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Mt.Gox が事実上破綻して、屋号の由来が「Magic the Gathering Online eXchange」であることがバズってるけど、実態としてマジックのカードを扱っていたことがあるのだろうか。少し調べた感じだとどうもなさそうではある。業態からして MO の bot をやっててもおかしくないと思うのだけど、もし当時から MO をやっててご存知の方がいらしたらコメント欄ででもご教示ください。とはいえ「そーゆー bot が居た」って情報ならともかく「そんな bot 居なかった」って情報は難しいですよな。「自分は MO かなりやりこんでてカードの売買も頻繁にするんで自分が知らない bot ってのは考えにくいです」レベルの人なら居るのかしら。
Internet Archive で mtgox.com/ を調べると 2007 年頃に「まだベータっす。MtG は WtoC の商標です」ってだけ書かれてるトップページがあって、その後数年空白、2011 年にはビットコイン取引所のサイトになってる。まあドメインと法人は直接結びつくものではないのであまり参考にはならないかも知れないが、マジック方面で活動してたとしたらこの辺りの時期になるのかな。
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運命の気まぐれをゼロ、ゼロ、全部に分けられたらどうするよ
http://blog.livedoor.jp/gobasan/archives/7526524.html
こういう記事好き。多分実際役に立つことは殆どないんだけど、考えること自体が面白い。面白いとは思うんだけど考察自体は苦手で、考察とか戦略記事とかの和訳いつも自信がない。(というかよく間違えている)
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津村健志インタビュー 〜マジックに助けられ、マジックに悩み、マジックに恩返しを志す
http://www.happymtg.com/column/tsumura_interview/19482/
長文インタビュー。真正直な感想を申し上げると「え、晴れる屋なんだ?!」というのを真っ先に思ったのだが、とにかくも本人の選択であるわけだし外野が口を出すべきことでもない。ただ驚いたということだけを書いておく。インタビュー自体は分量もたっぷりでとても面白かった。本人のコラムの印象通り率直で、どこかで「盤外戦に弱い」というようなことを書かれていたけど確かにそういう感じはする。そしてそれは津村氏の魅力であるのだろう。
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だらだらクソデッキ vol.1
http://www.happymtg.com/column/ito_baddeck/19287/
見逃がすところだった。2月のコラムまとめで存在に気付いた。ありがとうコラムまとめ。しかし、FNM で3回戦しかできないのであればやはりメインに入れるべきではないだろうか。
まつがん氏のアバターが 1/1 バニラなのには初めて気がついた。これはいいな。