Diarynoteがサービス終了とのこと。ここももう書けなくなるので、最後にちょっとだけ。

どういうわけかマジック・ザ・ギャザリングのプレイヤーが集まるブログサービスとして(おそらくみらこー氏あたりのクラスタが最初期の中心だったと思われますが、未詳)、00年代~10年代前半あたりはかなりにぎわったサービスでした。自分はちょっと乗り遅れた感じでしたが、それでもまだまだにぎやかな頃に加わったと記憶しています。初期のころは海外記事の勝手和訳、中期からは考察とか謎の「ポエム」とか、そしてここ三、四年はほぼ書かず、という感じでした。
ブログサービスが下火になった時期でもまだここはけっこうユーザー同士の交流が盛んで、記事を書くとわりと気軽にコメントをもらえる雰囲気がありました。それこそ00年代前半のインターネットの空気がうっすら残っていて、その感じが好きでした。運営はあまり顔が見えず、常に控えめで、機能もひたすらシンプル、ぜんぜん商売っ気がない、というあたりもなんとなく気に入っていました。しかし少しずつ人も去り、コメントも減り、コミュニティの熱も徐々に冷めていったように思います。これもウェブサービスの常というものでありましょう。

ということで、振り返れば短いようでもあり、さすがに長かったようでもあり、ともあれ楽しい時間でありました。自分とマジックとのかかわりはこのサービス抜きでは語れない、ぐらいには大きな位置を占めていた時期もあったと思います。
コメントくださった皆さん、こちらのコメントに返答くださった皆さん、ありがとうございました。縁があればどこかでお会いすることでしょう。
そしてDiarynoteというサービスと、それに関わっていた皆様にも感謝を。失礼ながら決して誰もが知っているとまでは言えなかったサービスでしたが、自分はこの名前を忘れないでいたいと思っています。どうもありがとうございました。


最後に自分の記事でおすすめのものに少しだけリンク張って終わりにします。


翻訳:試合に負けるための10の方法(前編)/パウロ・ヴィター・ダモ・ダ・ロサ
https://drk2718.diarynote.jp/201108060211193316/
翻訳:試合に負けるための10の方法(後編)/パウロ・ヴィトフ・ダモ・ダ・ホサ
https://drk2718.diarynote.jp/201108130059002366/

競技プレイヤー向け記事では一番反響が大きかったと思います。読みやすいし面白いしためになる。普遍的な内容がほとんどで、書かれてから十年以上経ちますがまったく古びていません。今後も読み継がれるべき記事と思います。PVDDRの記事は他にも何本か訳していますがどれもおすすめです。


翻訳:ボルトとナット——カード・コード/マーク・ローズウォーター
https://drk2718.diarynote.jp/201204142342243280/
翻訳:ボルトとナット——デザイン・スケルトン/マーク・ローズウォーター
https://drk2718.diarynote.jp/201206260122143247/

カードデザインの話。といっても個別のカードのデザインではなくて、セット全体をデザインする時のシステムの話です。現在は「基本根本」という題名で公式に和訳が載っていますが、この最初の二回は今でも載っていなかったと記憶しています。わりと無味乾燥な題材ではあるのですが、開発の雰囲気が伝わってきて楽しい記事です。


コンバット入りまくり(pt.3)
https://drk2718.diarynote.jp/201704090123572803/

自分で書いた記事、というくくりではこれを。わりと最近なので憶えてらっしゃる方も多いかもしれません。「コンバット問題」の時に怒りに任せて書いたエントリですが、筆が走ってて自分で言うのもなんですが独特の面白さがあります。これでもこの記事は書き直しています。最初のヴァージョンで怒りをぶつけた相手はウィザーズ社ではなかったんですよ。そのもどかしさは今でも変わっていません。プロがやっていてかっこいいから真似する、って、ゲーム作ってる側からすれば最高の反応じゃないですか。それがあだになるルーリングって最悪ですよね。


おぼえがき
https://drk2718.diarynote.jp/201103060156479030/

これ、「ポエム」の覚え書きをこっそり一番古いエントリに書き溜めてたんですけど、読んでた人いたのかなあ。大量更新あたりで追いつかなくなってしまって途中で止まっているのが残念。こういうのは多分書いた本人が読むのが一番面白い。


そんなところで。プロフィールにあるツイッターアカウントは一応まだ使っているので、ご用のある方はそちらまで。



コメント

re-giant
2022年3月25日8:33

確かに10年代は賑わってました。ちょうどその頃に始めた、という印象があります。最盛期に参加して、終わりまで付き合ってきたという感じです。

コンバットの件は本当に直感に反するというか腑に落ちませんね。

ポエムはときどき読ませてもらってました。自分で書いたものや自分で書いた覚書を一番楽しめるのは自分、というのは分かる気がします。

高潮の
2022年3月28日23:33

参加したころには終わりのことなんて想像もしなかったわけで、それも感慨深いところではあります。ゆっくりサービスを閉じてくれたあたり、ユーザー思いだったなあ、と思ったりもします。

かつて似たようなことを書きましたが、つきつめるとそもそもブログ自体自分のために書いてきたようなところがあります。だからまあ、それはそうなのかもしれません。

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