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だいたい 216 種類ぐらいのカードセット
2017年9月16日 ポエム コメント (2)「216種類ぐらい、だってさ」
わたしが言うと、彼は即座に応じた。「ちょっと多いけど、いちおう小型セットの枚数だね」
マローことマーク・ローズウォーターが大はしゃぎで発表した『アンステイブル』。名前を見ればわかるとおり『アングルード』『アンヒンジド』に続く第三の「アン-セット」である。一応諸元は公表されたのだがまだ情報はなにもないに等しく、しかしカード数は「216 ぐらい」と書かれていた。原語では「216-ish」で、訳としては妥当だろう。
ここ最近はそんなもんなんだっけ。
うん。184 が定番。ゲートウォッチの誓いと霊気紛争がずばりその枚数で、異界月は両面カードが 21 種類あって 205 種類だから、普通のカードは 184。だからまあ、これに従う……でいいのかなあ。
ちょっと差が大きいね。
両面カードやると思うんだよねえ。どんなもの作ってくるかはわからないけど、あんなおもちゃマローに渡したら絶対悪用するに決まってるんだから。表から裏にイラストが続いてるとか。裏面が Netrunner とおんなじとか。
184 の内訳ってどうなってるんだっけ。
コモンが 70、アンコモンが 60、レアが 42、神話レアが 12。
そっか、レアと神話レアが増えたんだ。コモンもたしかリミテッドがつまらんからみたいなこと言って増やしたから(*1)、最近わりとアンカットシートに上手く収まらない感じになってきたね。
そうなんだよ。レアなんて 42*2+12 だからいま 96 とかなんだよね。アンカットシートが 11*11 だとするとすっごい中途半端にあまる。全部捨ててるのかな。
判らない時は調べてみるに限る。わたしはスマートフォンで "eldrich moon" "uncut sheet" で画像検索してみた。アンカットシートの画像なんてそうたくさんあるものでもないから都合よく見つかるとは限らないのだが、今回は運よくずばりのものが見つかった。それも全体写真だ。
https://desertbus.org/images/prizes/0267_001_UncutEMRares.jpg
「え……」
わたしは思わず声を出してしまった。
見せてくれよ。彼に言われて、わたしはあわててスマートフォンの画面を水平にした。
先ほど計算したとおり異界月の通常カードのレアと神話レアは 42*2+12=96 枚になるから、11*11=121 枚のアンカットシートにアサインすると 25 枚余る計算になる。捨てるのだとすればいわゆるフィラーカード、つまりブランクだったり「DISCARD」って書いてあったりする奴でその 25 枚分のスペースは埋めているのだろうと思っていた。ところが画像に写っているシートの下二列+三枚は通常のカード、しかもすべて同じ種類のカードで埋められている。
このイラスト……と言いかけると、彼が即座に教えてくれた。「《ウルヴェンワルドの観察者》だ」
どういうことなんだろう。
フィラー扱いなんじゃないの。これだったら間違ってブースターに入っててもたいした影響ないし。まあこれはフォイルだから、ノーマルのカードだとまた違うのかもしれないけど。
構築済デッキに入ってるとかではない?
入ってたような気はするけど、それだとしてもイラスト違いのはず。
そこで彼は苦笑いを浮かべて、いや、おれこないだシールドの時引いたんだよね、《ウルヴェンワルドの観察者》のフォイル。まさか偶然だろうけど、こういうの見ちゃうとちょっとどきっとするよ。
やー、まあ、それはないでしょう。
……つーか、何の話だったっけ。
アンステイブルのカード数の話です。
うーん、と彼は腕を組んで、結局、こういう風にアンカットシートの余りを気前よく捨てられちゃうと、もうわからんよな。いろんな妄想の前提ってアンカットシートが 11*11 になってることだからね。それにうまく上手くはまるように、って考えなくていいとなると、数種類ぐらい簡単に変わってくる。数種類変わると妄想には致命的だもんな。
それでも強引にやろうよ。
わたしは言った。両面カードはあるって決めつけたわけだから、そこまでは異界月と同じで 205 種類ってことにしよう。そうするとあと 11 種類ぐらい。もちろん基本土地はあるでしょ。毎回人気だから今回は2種類ずつ作りました。これで 10 種類だから、ほらもうあと1枚だけだ。
「……《Super Secret Tech》?」
「うーん」
オチとしてはおもしろくないし、わざわざ「-ish」なんて表現を用いたことの回収になっているとも言い難い。なんというか、もっと、「これは“種類”にカウントするのか?」というものであってほしいと個人的には思う。
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(*1) コモンもたしかリミテッドがつまらんからみたいなこと言って増やした
http://drk2718.diarynote.jp/201512110053267730/
を参照。この時点では推測だが、実際この通り 70 種類になった。また、この時判明していなかった9種類が単純に「神話レア2種類+レア7種類」であることが後に判明している。それまでは小型セットでは神話レア 10+レア 35 という構成が一般的だった。これだと 80 枚なので、3セットでほぼアンカットシート1枚分になる。
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おひさしぶりです。別にアンステイブルそこまで興味ないんですが、カードの種類数でねたを仕込まれては喰いつかないわけにも行きません。しかしアングルードで 83、アンヒンジドでも 140(+1) だったのにまたずいぶん増えたなという印象はあります。それだけ溜め込んだねたがあったということでしょうか。
わたしが言うと、彼は即座に応じた。「ちょっと多いけど、いちおう小型セットの枚数だね」
マローことマーク・ローズウォーターが大はしゃぎで発表した『アンステイブル』。名前を見ればわかるとおり『アングルード』『アンヒンジド』に続く第三の「アン-セット」である。一応諸元は公表されたのだがまだ情報はなにもないに等しく、しかしカード数は「216 ぐらい」と書かれていた。原語では「216-ish」で、訳としては妥当だろう。
ここ最近はそんなもんなんだっけ。
うん。184 が定番。ゲートウォッチの誓いと霊気紛争がずばりその枚数で、異界月は両面カードが 21 種類あって 205 種類だから、普通のカードは 184。だからまあ、これに従う……でいいのかなあ。
ちょっと差が大きいね。
両面カードやると思うんだよねえ。どんなもの作ってくるかはわからないけど、あんなおもちゃマローに渡したら絶対悪用するに決まってるんだから。表から裏にイラストが続いてるとか。裏面が Netrunner とおんなじとか。
184 の内訳ってどうなってるんだっけ。
コモンが 70、アンコモンが 60、レアが 42、神話レアが 12。
そっか、レアと神話レアが増えたんだ。コモンもたしかリミテッドがつまらんからみたいなこと言って増やしたから(*1)、最近わりとアンカットシートに上手く収まらない感じになってきたね。
そうなんだよ。レアなんて 42*2+12 だからいま 96 とかなんだよね。アンカットシートが 11*11 だとするとすっごい中途半端にあまる。全部捨ててるのかな。
判らない時は調べてみるに限る。わたしはスマートフォンで "eldrich moon" "uncut sheet" で画像検索してみた。アンカットシートの画像なんてそうたくさんあるものでもないから都合よく見つかるとは限らないのだが、今回は運よくずばりのものが見つかった。それも全体写真だ。
https://desertbus.org/images/prizes/0267_001_UncutEMRares.jpg
「え……」
わたしは思わず声を出してしまった。
見せてくれよ。彼に言われて、わたしはあわててスマートフォンの画面を水平にした。
先ほど計算したとおり異界月の通常カードのレアと神話レアは 42*2+12=96 枚になるから、11*11=121 枚のアンカットシートにアサインすると 25 枚余る計算になる。捨てるのだとすればいわゆるフィラーカード、つまりブランクだったり「DISCARD」って書いてあったりする奴でその 25 枚分のスペースは埋めているのだろうと思っていた。ところが画像に写っているシートの下二列+三枚は通常のカード、しかもすべて同じ種類のカードで埋められている。
このイラスト……と言いかけると、彼が即座に教えてくれた。「《ウルヴェンワルドの観察者》だ」
どういうことなんだろう。
フィラー扱いなんじゃないの。これだったら間違ってブースターに入っててもたいした影響ないし。まあこれはフォイルだから、ノーマルのカードだとまた違うのかもしれないけど。
構築済デッキに入ってるとかではない?
入ってたような気はするけど、それだとしてもイラスト違いのはず。
そこで彼は苦笑いを浮かべて、いや、おれこないだシールドの時引いたんだよね、《ウルヴェンワルドの観察者》のフォイル。まさか偶然だろうけど、こういうの見ちゃうとちょっとどきっとするよ。
やー、まあ、それはないでしょう。
……つーか、何の話だったっけ。
アンステイブルのカード数の話です。
うーん、と彼は腕を組んで、結局、こういう風にアンカットシートの余りを気前よく捨てられちゃうと、もうわからんよな。いろんな妄想の前提ってアンカットシートが 11*11 になってることだからね。それにうまく上手くはまるように、って考えなくていいとなると、数種類ぐらい簡単に変わってくる。数種類変わると妄想には致命的だもんな。
それでも強引にやろうよ。
わたしは言った。両面カードはあるって決めつけたわけだから、そこまでは異界月と同じで 205 種類ってことにしよう。そうするとあと 11 種類ぐらい。もちろん基本土地はあるでしょ。毎回人気だから今回は2種類ずつ作りました。これで 10 種類だから、ほらもうあと1枚だけだ。
「……《Super Secret Tech》?」
「うーん」
オチとしてはおもしろくないし、わざわざ「-ish」なんて表現を用いたことの回収になっているとも言い難い。なんというか、もっと、「これは“種類”にカウントするのか?」というものであってほしいと個人的には思う。
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(*1) コモンもたしかリミテッドがつまらんからみたいなこと言って増やした
http://drk2718.diarynote.jp/201512110053267730/
を参照。この時点では推測だが、実際この通り 70 種類になった。また、この時判明していなかった9種類が単純に「神話レア2種類+レア7種類」であることが後に判明している。それまでは小型セットでは神話レア 10+レア 35 という構成が一般的だった。これだと 80 枚なので、3セットでほぼアンカットシート1枚分になる。
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おひさしぶりです。別にアンステイブルそこまで興味ないんですが、カードの種類数でねたを仕込まれては喰いつかないわけにも行きません。しかしアングルードで 83、アンヒンジドでも 140(+1) だったのにまたずいぶん増えたなという印象はあります。それだけ溜め込んだねたがあったということでしょうか。
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コメント
あと、創作とか文章とかって、反応ないまま自分のためだけに続けるのはなかなか限界があるのかな、と思います。人によるのかもしれませんけど。
ヘンリー・ダーガーとかエミリ・ディキンスンみたいな人たちもいますから究極では「人による」なんでしょうけどね…… 自分も「自分のために書く」「反応のために書かない」というのをポリシーにはしてるんですが、まさにこのエントリ書いた時にちょっと反応もらったら自分でも驚くほど嬉しかったんですよ。続けるのって楽しいこともたくさんあるけどしんどいことも多いので、なんの反応もない状態でモティヴェイションを保つのは難しい、とはまあまあ一般的に言えるようには思います。