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「似通った生命」という訳は個人的にはあまりぴんとこない。カードの効果からするとこのエンチャントはなんらかの方法で本来なら1体しか召喚されない筈の生物を2体召喚するような魔法なのだろう。そしてフレイバーテキストによると「いずれ、残った餌食が互いのみという時が来る」のだという。イラストを見ると狼なので、それぞれの狼がそこら辺の動物を食べまくるわけだ多分。だとすれば Parallel Lives というのはその2体がそれぞれたどるであろう生涯を指すのではないか。この parallel は parallel world の parallel であるだろうし、life の訳としては「生命」より(人間であれば)「人生」がふさわしいように思われる。残念ながら人間以外の生物に対して「人生」という言葉は使えず、だから「似通った生命」という訳が間違いだとは言えないと思うが、しかし似通ったという形容は偶然のニュアンスが強すぎる。1体の狼に対して、本来あり得なかったもうひとつの生涯を作り出させてしまうのがこの魔法だ。おれだったら「平行生命」とつけると思う。途方もなく平凡な直訳になってしまうが、parallel world の訳が慣用的に「平行世界」であることも加味して、これじゃないかという気がしている。
*
とはいえ、カードの日本語名をつけている人は厳しい納期に追われつつカードテキストやフレイバーテキストも訳しながらカード名の訳語も考えなければならない状況なわけで、半ばえいやっとつけてしまうことも、自らがつけた名を後悔することも少なからずあるのではないかと推測する。何の責任も負わない立場の者がその成果物を見て鼻くそほじりながら「この訳どうなの」とか言ってるのはフェアじゃない。
それを認識した上でおれはこれを書いている。揶揄する意図は全くないのだということだけははっきりさせておきたい。
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以下は余談というか出すぎた解釈になるが、parallel という言葉からはこのふたつの生涯は実際には交わらないのだということも暗に示されているような印象を受ける。ユークリッド平面で平行線が決して交わらないように。であればフレイバーテキストの予言は成就することはないのだろう(よく考えてみれば成就しない方が当たり前である)。
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「射影平面だったら交わるけど交点は無限遠点になる」ってのも個人的には好きな解釈です。
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ヤフオクで発売前のカードがじゃんじゃん出品されてるけどあれってありなんだろうか。まあ仮になしだとしても出品するなとか摘発するとかそんな意図は全くなくてただ単に疑問に思っただけなんだけど。ほら盗む予定の自転車を出品して落札されちゃうとほんとに盗まなきゃならなくなるじゃないですか。
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MTG wiki の「トリックス」「ドネイト」「ネクロ・ドネイト」の各項目が数年前からひどい混乱をきたしているのでいつか直そうと思っているのだがあまりにめんどくさくてできずにいる。そういえば今はどうなってるんだろうと思って「トリックス」の項目を見たら「トリックス——起源と歴史」にリンクが張ってあって、でも内容はほとんど変わってなかった。履歴見たら「(役立ちそうな独自研究ページがあったので、参考にリンクを追加。)」とか書いてあって笑ってしまった。そう思うんなら役立ててくださいよ。結構カバレッジとか調べて書いたから正確さにはそれなりに自信があるし、利用してもらって構わないですよ。
そういえば少し前に一念発起して直した「レッドゾーン」は先日見たらだいぶ色々削られてた。残念ではあるけど確かに主観的なこと結構書いてたし、削ること自体は多分妥当だ。
それで、まあおれが気がつくだけでもこれだけめちゃくちゃなんだから、全体で誤りがどれほどあるかはちょっと想像もつかない。にもかかわらず、MTG wiki 自体はとても有用なもので、おそらく代わりになるものを今後作ることは殆ど不可能だ。だとすれば自分が直せるものはめんどくさいとか言わないで地道に直していくしかないのだろう。そう思う程度にはおれは MTG wiki から恩恵を受けている。
「似通った生命」という訳は個人的にはあまりぴんとこない。カードの効果からするとこのエンチャントはなんらかの方法で本来なら1体しか召喚されない筈の生物を2体召喚するような魔法なのだろう。そしてフレイバーテキストによると「いずれ、残った餌食が互いのみという時が来る」のだという。イラストを見ると狼なので、それぞれの狼がそこら辺の動物を食べまくるわけだ多分。だとすれば Parallel Lives というのはその2体がそれぞれたどるであろう生涯を指すのではないか。この parallel は parallel world の parallel であるだろうし、life の訳としては「生命」より(人間であれば)「人生」がふさわしいように思われる。残念ながら人間以外の生物に対して「人生」という言葉は使えず、だから「似通った生命」という訳が間違いだとは言えないと思うが、しかし似通ったという形容は偶然のニュアンスが強すぎる。1体の狼に対して、本来あり得なかったもうひとつの生涯を作り出させてしまうのがこの魔法だ。おれだったら「平行生命」とつけると思う。途方もなく平凡な直訳になってしまうが、parallel world の訳が慣用的に「平行世界」であることも加味して、これじゃないかという気がしている。
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とはいえ、カードの日本語名をつけている人は厳しい納期に追われつつカードテキストやフレイバーテキストも訳しながらカード名の訳語も考えなければならない状況なわけで、半ばえいやっとつけてしまうことも、自らがつけた名を後悔することも少なからずあるのではないかと推測する。何の責任も負わない立場の者がその成果物を見て鼻くそほじりながら「この訳どうなの」とか言ってるのはフェアじゃない。
それを認識した上でおれはこれを書いている。揶揄する意図は全くないのだということだけははっきりさせておきたい。
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以下は余談というか出すぎた解釈になるが、parallel という言葉からはこのふたつの生涯は実際には交わらないのだということも暗に示されているような印象を受ける。ユークリッド平面で平行線が決して交わらないように。であればフレイバーテキストの予言は成就することはないのだろう(よく考えてみれば成就しない方が当たり前である)。
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「射影平面だったら交わるけど交点は無限遠点になる」ってのも個人的には好きな解釈です。
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ヤフオクで発売前のカードがじゃんじゃん出品されてるけどあれってありなんだろうか。まあ仮になしだとしても出品するなとか摘発するとかそんな意図は全くなくてただ単に疑問に思っただけなんだけど。ほら盗む予定の自転車を出品して落札されちゃうとほんとに盗まなきゃならなくなるじゃないですか。
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MTG wiki の「トリックス」「ドネイト」「ネクロ・ドネイト」の各項目が数年前からひどい混乱をきたしているのでいつか直そうと思っているのだがあまりにめんどくさくてできずにいる。そういえば今はどうなってるんだろうと思って「トリックス」の項目を見たら「トリックス——起源と歴史」にリンクが張ってあって、でも内容はほとんど変わってなかった。履歴見たら「(役立ちそうな独自研究ページがあったので、参考にリンクを追加。)」とか書いてあって笑ってしまった。そう思うんなら役立ててくださいよ。結構カバレッジとか調べて書いたから正確さにはそれなりに自信があるし、利用してもらって構わないですよ。
そういえば少し前に一念発起して直した「レッドゾーン」は先日見たらだいぶ色々削られてた。残念ではあるけど確かに主観的なこと結構書いてたし、削ること自体は多分妥当だ。
それで、まあおれが気がつくだけでもこれだけめちゃくちゃなんだから、全体で誤りがどれほどあるかはちょっと想像もつかない。にもかかわらず、MTG wiki 自体はとても有用なもので、おそらく代わりになるものを今後作ることは殆ど不可能だ。だとすれば自分が直せるものはめんどくさいとか言わないで地道に直していくしかないのだろう。そう思う程度にはおれは MTG wiki から恩恵を受けている。
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