IDしたことないんだけどさ(再追記あり)
2012年10月23日 TCG全般■
殿堂入りの記事見てたら大礒氏のページと津村氏のページでお互いとの対戦成績が違いすぎて笑った。データベースからぶっこ抜く仕組みができてるんだと思ってたけどもう少し原始的な方法で作ってるっぽいな。そしてこういう目につきやすいところで大きなミスがあると他の数字も信用できない気がしてしまうのは世の常ではある。
パウロ・ヴィトフ・ダモ・ダ・ロサ氏はひとりだけ勝率が異次元だ。おそらくあのレベルで 1% の差は小さくないし、殿堂入りプレイヤーであっても大体 60% 前後というのが平均的な勝率だという印象だが(※というわけでこの文章あんまり信用しないでくれ)、それを大きく凌駕している。それも現在に至ってもコンスタントに活動してその数字というのは素晴らしい。
■
http://www.starcitygames.com/events/121021_indianapolis.html
広木健太氏が SCG レガシーオープン於インディアナポリスで9位に入賞していた。素晴らしい成績ながらタイブレーカーで落ちていて気の毒なことだなと思いちょっと調べてみたのだが、勝ち上がるのは実に大変だということはわかった。
この大会は 204 名参加のスイスドロー8回戦で、7回戦終了時点ではトップ3人が 6-0-1 の 19 点、その後に 6-1-0 の 18 点が9人続いている。広木氏はタイブレーカーで6位につけていて、つまり 18 点の中では3番目に高い順位にあった。
8回戦は1位−2位、3位−5位、4位−6位(広木氏)と組まれて、4番席から6番席はすべて 18 点同士が当たった。ところがここで広木氏は ID を選択している。もちろん上2席も ID。これだと4〜6番席から勝った3人が 21 点に上がって、上位6人は入れ替わらず3つずつ順位を落とすので、広木氏は ID した時点でほぼ9位確定だったことになる。そして実際そうなった。ID 算的にそれほど複雑な状況だったとは思えず、がちって負けても 17 位以下には到底落ちない位置だったのでいささか解せない。なにか特別な事情があったと考えるべきなのだろう。
SCG Open はどうも9位から 32 位まで賞金とポイントが同額らしい。つまりこういう場面でのトップ8を賭けてのがち勝負が多くなることになる。それを意図してやっているかどうかまではわからない。(もちろん、逆にトップ 32 を守る辺りでの ID は当然発生している。)
追記:
上のは明らかに言い過ぎで、というか間違っている。ID してもタイブレーカーでまくる可能性はそれなりにあった。ここでのタイブレーカーはオポネント・マッチ・ウィン・パーセンテージ(以下 OMW%)だが、これは8回戦までの対戦相手8人のマッチ・ウィン・パーセンテージ(以下 MW%)の平均で決まる。
MW% は8回戦の勝敗次第で動く。4-3 の 56.14% から勝てば 62.50%、負ければ 50.00% だから増減は概ね 6-7 ポイントというところか。これを8で割ると 0.8 ポイント弱というところになる。
5 Idoux, Drew J1863.6054%
6 Hiroki, Kenta1863.0385%
7回戦終了時の広木氏と Idoux 氏の OMW% は約 0.57 ポイントの差だった。ということは、広木氏の7回戦までの対戦相手7人の8回戦に於ける勝ち数が Idoux 氏のそれをひとつでも上回ればまくっていただろうことになる(厳密には 33% とかあるので必ずそうなるわけではないがまあだいたい)。例えば相手のデッキが判っていてがちったら分が悪いのであれば充分賭けるに値する選択肢だろう。
再追記:
計算ミスだったそうな。南無。
http://www.happymtg.com/column/usa-legacy-express/7904/
オポネント・マッチ・ウィン・パーセンテージについては八十岡翔太氏が「だいたいまくれないから」みたいなことを書いていたのを見たことがあるのだが、実際のところどうなのだろうか。上の計算だとそれなりに入れ替わることもあるように思うのだが、現実にはドロップしている対戦相手も多いだろうし、それほど動かないと考える方が間違いが少ないのだろうか。まあ今後も死ぬまで ID することないと思うので、気にしても仕方ないのだが。
殿堂入りの記事見てたら大礒氏のページと津村氏のページでお互いとの対戦成績が違いすぎて笑った。データベースからぶっこ抜く仕組みができてるんだと思ってたけどもう少し原始的な方法で作ってるっぽいな。そしてこういう目につきやすいところで大きなミスがあると他の数字も信用できない気がしてしまうのは世の常ではある。
パウロ・ヴィトフ・ダモ・ダ・ロサ氏はひとりだけ勝率が異次元だ。おそらくあのレベルで 1% の差は小さくないし、殿堂入りプレイヤーであっても大体 60% 前後というのが平均的な勝率だという印象だが(※というわけでこの文章あんまり信用しないでくれ)、それを大きく凌駕している。それも現在に至ってもコンスタントに活動してその数字というのは素晴らしい。
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http://www.starcitygames.com/events/121021_indianapolis.html
広木健太氏が SCG レガシーオープン於インディアナポリスで9位に入賞していた。素晴らしい成績ながらタイブレーカーで落ちていて気の毒なことだなと思いちょっと調べてみたのだが、勝ち上がるのは実に大変だということはわかった。
この大会は 204 名参加のスイスドロー8回戦で、7回戦終了時点ではトップ3人が 6-0-1 の 19 点、その後に 6-1-0 の 18 点が9人続いている。広木氏はタイブレーカーで6位につけていて、つまり 18 点の中では3番目に高い順位にあった。
8回戦は1位−2位、3位−5位、4位−6位(広木氏)と組まれて、4番席から6番席はすべて 18 点同士が当たった。ところがここで広木氏は ID を選択している。もちろん上2席も ID。これだと4〜6番席から勝った3人が 21 点に上がって、上位6人は入れ替わらず3つずつ順位を落とすので、広木氏は ID した時点でほぼ9位確定だったことになる。そして実際そうなった。ID 算的にそれほど複雑な状況だったとは思えず、がちって負けても 17 位以下には到底落ちない位置だったのでいささか解せない。なにか特別な事情があったと考えるべきなのだろう。
SCG Open はどうも9位から 32 位まで賞金とポイントが同額らしい。つまりこういう場面でのトップ8を賭けてのがち勝負が多くなることになる。それを意図してやっているかどうかまではわからない。(もちろん、逆にトップ 32 を守る辺りでの ID は当然発生している。)
追記:
上のは明らかに言い過ぎで、というか間違っている。ID してもタイブレーカーでまくる可能性はそれなりにあった。ここでのタイブレーカーはオポネント・マッチ・ウィン・パーセンテージ(以下 OMW%)だが、これは8回戦までの対戦相手8人のマッチ・ウィン・パーセンテージ(以下 MW%)の平均で決まる。
MW% は8回戦の勝敗次第で動く。4-3 の 56.14% から勝てば 62.50%、負ければ 50.00% だから増減は概ね 6-7 ポイントというところか。これを8で割ると 0.8 ポイント弱というところになる。
5 Idoux, Drew J1863.6054%
6 Hiroki, Kenta1863.0385%
7回戦終了時の広木氏と Idoux 氏の OMW% は約 0.57 ポイントの差だった。ということは、広木氏の7回戦までの対戦相手7人の8回戦に於ける勝ち数が Idoux 氏のそれをひとつでも上回ればまくっていただろうことになる(厳密には 33% とかあるので必ずそうなるわけではないがまあだいたい)。例えば相手のデッキが判っていてがちったら分が悪いのであれば充分賭けるに値する選択肢だろう。
再追記:
計算ミスだったそうな。南無。
http://www.happymtg.com/column/usa-legacy-express/7904/
オポネント・マッチ・ウィン・パーセンテージについては八十岡翔太氏が「だいたいまくれないから」みたいなことを書いていたのを見たことがあるのだが、実際のところどうなのだろうか。上の計算だとそれなりに入れ替わることもあるように思うのだが、現実にはドロップしている対戦相手も多いだろうし、それほど動かないと考える方が間違いが少ないのだろうか。まあ今後も死ぬまで ID することないと思うので、気にしても仕方ないのだが。
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